【N2 第3回】読解

問題 10 次の (1) から (5) 文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。
(1)

インタビューでは準備も重要だが、実際のインタビューの場面になったら、いったんその準備で得たものをすべて捨てなくてはならない。そして、相手の話を真剣に深く聞き、その人が何を言わんとしている(注1)のか、丸ごと(注2)捉えて、そこで出てきた素晴らしい言葉、豊かな言葉、言葉に込められた大事なメッセージをしっかりとつかむことこそが必要なのだ。そこから良い対話が生まれてくる。良いインタビューは、次の質問を忘れて相手の話を聞けたときに初めて行えるものなのだ。

(注1)言わんとしている:言おうとしている

(注2)丸ごと:そのまま全部

52. インタビューについて、筆者の考えに合うのはどれか。

1. 準備したものから離れて、相手の話をよく聞くことが重要だ。
2. 準備した質問に沿って、相手から大事なメッセージを引き出すことが重要だ。
3. 相手の話をしっかり聞くことが大切なので、準備をする必要はない。
4. 相手から素晴らしい言葉を引き出すには、準備しすぎないほうがいい。

(2)

以下は、ある会社で全社員に送られたメールである。

社員各位

わが社の人気商品「緑山牧場ぼくじょチーズ詰め合わせ」を、定価の30%引き(割引後3,500円)で社員向けに特別販売します。

購入こうにゅう希望者は、添付てんぷの申込書にお名前と購入こうにゅう数をご記入のうえ、3月9日までに営業課までメールでお申し込みください。通常、社内販売の支払いと商品のお渡しは経理課で行っていますが、今回は営業課で行います。代金と引き換えに、その場で商品をお渡しします。 お渡し期間は3月16日から19日の間です。 以上、よろしくお願いします。

添付てんぷファイル:3月1日「緑山牧場ぼくじょチーズ詰め合わせ」申込書

営業課 安井

53. 「緑山牧場ぼくじょチーズ詰め合わせ」を社内販売で購入こうにゅうしたい社員は、期日までに営業課にメールで申し込んだあと、どうすればいいか。

1. 経理課で支払いをして受け取る。
2. 経理課で支払いをして、営業課で受け取る。
3. 営業課で支払いをして受け取る。
4. 営業課で支払いをして、経理課で受け取る。

(3)

鳥は日常的に目であたりを観察し、自身の生活にとって重要なものかどうかを見分け、必要なものを優先的に記憶しながら暮らしています。野生(注1)と飼育しいく(注2)下では、そこに存在するものがちがっているため、重要と判断されるものも大きく変わってきますが、判断のしかた自体は変化しません。重要なものは詳細に、そうでないものはさっと流すくらいの注意で見る、というやりかたです。そして、重要と判断されなかったものは、どんどん記憶のなかから消えていきます。

(注1)野生:自然のなかで生きている状態

(注2)飼育しいく下:飼われている状態

54. 鳥の記憶について、筆者の説明に合うのはどれか。

1. 何度も見たものを重要だと判断して記憶していく。
2. 生活する場がちがっても、同じものを記憶していく。
3. 生活に重要なものを選んで記憶していく。
4. 生活に重要なものでも、次第に記憶から消えていく。

(4)  

以下は、ある町の掲示板に貼られていた文書である。

                                                        10月5日

住民の皆様へ

                                        ごみに関するお願い

 最近、「可燃ごみ」の回収日に衣類・布類が多く出されています。しかし、市の規則では、衣類・布類は毎週火曜日の「資源ごみ」の回収日に出すことになっています。資源を有効に活用するため、決められた回収日に出してください。

 衣類・布類は、市内8か所の公共施設に設置してある回収ボックスでも回収しています。回収後は、中古の衣類として再使用したり、工場で再生利用したりします。ご協力をよろしくお願いします。

                         竹川市役所 市民生活課

55 この文書で最も伝えたいことは何か。

1. 「資源ごみ」として出す衣類・布類の量を減らしてほしい。
2. 「資源ごみ」の回収日に「可燃ごみ」を出さないでほしい。
3. 衣類・布類は、「資源ごみ」の回収日に出してほしい。
4. 衣類・布類は、新しく設置した回収ボックスに出してほしい。

(5)  

 自分が常識と思っていたこと、そうして見えないわくとして自分をしばっていたこと、それを共有しないひとが現われる。最初、それは非常識なひと、変なひとに思えるかもしれない。だけど、それが変だと感じることで、はじめて、自分があたりまえだと思っていたことを自覚するようになる。見えないわくが見えるようになる。

(注)自覚する:意識する

56. 筆者は、ひとと出会うことによってどうなると述べているか。

1 見えないわくが変なものだと気づく。
2 自分をしばっていた考え方に気づく。
3 自分の常識が間違いだったと気づく。
4 ほかのひとの常識は理解できないと気づく。

問題 II 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
以下は、ある将棋しょうぎのプロが書いた文章である。

  将棋しょうぎの世界には、「不調も三年続けば実力」という言葉があります。 自分自身が「自分には実力があるが、今は調子が悪いだけだ」と考えていたとしても、三年も結果を出せなければ、それが本人の持っている実力である、という結構シビア(注1)な言葉です。

 仮に、不調の原因が現在の能力、実力であれば、自分の努力や練習が足りないということなので、頑張かんばって(注2)スキルや能力を上げ、実力をつければいいということになります。新しい戦法を勉強するなど懸命けんめいに努力をして、基本的な能力を身につけるしかありません。

 しかし、どのような物事でも、今日一生懸命けんめいやったからといって、明日すぐに結果が出るということはありません。やっていることは間違っていないし、方向性も正しい。それでも成果が出ていないときこそが、「不調」ということになります。

 そのようなときは、まず気分を変えることです。どうしてもモチベーション(注3)が下がりやすくなっているので、気分転換を図る(注4)。つまり、何かを変えてみればいいということになります。これは本当に何でもいいのです。

 ただし、調子は悪いので、いきなり大きなことではなく、小さなことから始めるのが良いでしょう。

 たとえば、今までの生活習慣を変えてみる。早起きをしてみる、新しい趣味を始めてみる。あるいは服装を変えて、気持ちを切り替える。何でも良いのですが、生活の中にメリハリ(注5)をつけて、気持ちが行き詰まらないように、落ちないようにするのです。

(注1) シビアな:きびしい

(注2) スキル:ここでは、技術

(注3) モチベーション:やる気

(注4) 図る:ここでは、する

(注5) メリハリ:ここでは、変化

57. そのようなときとはどのようなときか。

1. 努力や練習が不足して、結果が出ていないとき
2. どのような結果を出せばいいか分からないとき
3. 実力があっても、結果につながらないとき
4. やるべきことをやっても、結果につながらないとき

58. 筆者によると、不調のときはどうすればいいか。

1. 原因を考えて新しいやり方を取り入れる。
2. 結果がすぐに出ることから始める。
3. 気分が変わるようなことをする。
4. 生活を大きく変化させる。

(2)
 ナスやトマトは人間が栽培さいばいするときも、何日間か水を与えず、そのあと、たっぷりの水を与える栽培さいばい方法がとられることがあります。水を断つ(注1)のですから、その時期と期間を間違えれば、植物はれてしまいます。でもこれは、①根の性質を考えると、納得できる理論です。

 成長する芽生めばえ、毎日、水をたっぷりと与えられると、根をあまり発達させません。根を発達させなくても、水が十分に得られるからです。逆に、水が不足すると、植物は水を求めて根を張り(注2)めぐらせます。何日間も水が与えられないと、植物は根を強く長く張りめぐらせるのです。

 根を強く長く張りめぐらせた植物に、水が与えられると、この根が水をいっせいに吸収します。

(中略)

「多くの水が一気に吸収されて、果実が大きくなると、果実が水っぽくなって、甘みや旨み(うまみ)が少ない果実になるのではないか」との心配があるかもわかりません。

 しかし、心配はいりません。根が水を吸収する力が強くなると、養分ようぶん(注3)もよく吸収され、葉が大きく展開し、光合成(注4)が十分にできます。だから、甘みや旨みのもとになる物質も多くつくられるのです。

(注1) 断つ: ここでは、与えるのをやめる

(注2) 張りめぐらせる: 広く張る

(注3) 養分ようぶん: 栄養となる成分

(注4) 光合成こうごせい: ここでは、植物が光を使って栄養となる成分をつくり出すこと

59.① 根の性質について、筆者の説明に合うのはどれか。

1 芽生めばえのとき何日も水を与えないでおくと、よく発達し水を吸収するようになる。
2 芽生めばえのとき水が不足すると、そのあと水を与えても吸収しなくなる。
3 水を毎日適度に行え続けていると、強く長く張り水を吸収しやすくなる。
4 根が発達したあと水を与えない期間があると、さらに強く長くなる。

60. 心配はいりませんとあるが、なぜか。

1 根から吸収された水で、果実が甘みやうまみのもとをつくるから
2 葉が水を吸収し、果実に甘みやうまみのもとを送るから
3 果実が大きくなれば、甘みやうまみをたくわえることができるから
4 大きくなった葉が、光を使って甘みやうまみのもとをつくるから

(3) 以下は、今の若い人について書かれた文章である。

 大勢の前で意見を述べるのはだれでも緊張きんちょうする。うまく伝えられるかどうかと思う不安はあるから気後れ(注1)する人もいる。それは、いつの時代も変わらないと思う。ただ、私たちの場合は、うまく話せないからと尻込しりごみする(注2)者はいたが、自分の考えを言うことを嫌がる者はあまりいなかった。というのは、仲間との議論はみんながやっていたからだろう。

 私は別に議論がいいと言っているわけではない。ただ、自分が感じることや考えることを言って、友だちの意見を聞くことは、自分の考えを確かなものにしていくためには欠かせないと思うので、議論という言い方をしているだけなのである。

  ところが、今は中高生に限らず若い人全体の中に、まったくと言っていいほど議論がない。違いを主張するのは相手に自分を理解してほしいと思うからで、仲のいい関係であればあるほど自然なことなのだが、それを主張しなくなっている。

  以前、若い人を取材して、なぜ言わないのかといたときの返事は、「人にはそれぞれ考え方があるのだから、とやかく言うことはできない」というものだった。これは、あたかも相手を尊重している「個人主義」のように聞こえるが、気のおけないはずの親しい友だちに対してもやっているのは不自然である。

  本当は、「自分の言うことに反対されて傷つくのがいやだから、相手の言うことにも反対しないわけ」で、<結局、友だちに合わせているのは、友だちのことを思っているからではない。自分がかわいいのであり、傷つきたくないからなのだ>ということだろう。

(注1)気後れする:消極的になる

(注2)尻込しりごみする:ここでは、不安になってやろうとしない

(注3)く:たずねる

(注4)とやかく:良いとか悪いとか

(注5)あたかも:まるで

(注6)気のおけない:気をつかう必要がない

61. 大勢の前で自分の意見を述べることについて、筆者たちの場合はどうだったか。

1 仲間との議論より緊張するので、嫌いな人が多かった。

2 仲間との議論に慣れていたので、発言を避ける人は少なかった。

3 仲間との議論を多くしていたので、みんな積極的に意見を言った。

4 仲間との議論をあまりしなかったので、うまく意見を言える人が少なかった。

62. 今の若い人たちが議論をしない理由として、筆者の考えに合うのはどれか。

1 人の考えを聞いても、自分の考えは変わらないと思うから

2 自分が何か言うことで相手を傷つけたくないから

3 自分の考えに反対されて、いやな思いをしたくないから

4 自分の考えを相手に理解してもらうことは難しいと思うから

(4)

   何かを決定するときに、人はその決定を裏付けるような条件を求めたくなるものです。

「確実にもうかるとわかった時点で商売をしよう」「独立が成功する目算もくさんが立った時点で会社を辞めよう」というように、成功するための条件がそろったら決断しよう、動き出そう、と考えるものです。

 しかし、現実には自分が知りたいと思うことを全部知ることはできませんし、必要だと思う条件が完全に揃うことは絶対にありません。

 欲しいと思っている情報や必要だと思っている条件が整わないうちに、動き始めなければならないのが決断の常なのです。

 決断ができる人はそれをわきまえていて、条件が不足していることを自覚しながらきちんと決めていきます。この「条件不足を自覚しながら決断する」というのが大事なところなのです。

 一方、決断のできない人に限って、条件が整わないことを言い訳にしたがる。たとえ十分な条件がそろっていても、まだあれこれと不足の条件を並べ立てようとします。

 常に条件が不足する中で決断するコツの一つは目標を持つことです。

「自分が何をしたいのか」「どうなりたいのか」「どうありたいのか」というビジョンを持つのです。目標を設定し、そこに向かう方向性をいつも意識していれば、条件が不足していても決断ができるはずです。

(注1)目算もくさんが立つ:見通しがつく

(注2)~の常だ:ここでは、~というものだ

(注3)わきまえている:わかっている

(注4)自覚する:ここでは、自分でみとめる

(注5)ビジョン:将来のイメージ

63. それとあるが、どういうことか。

1 必要な条件が十分に揃ってから、動き始めたほうがいいこと
2 必要な条件が何かわかってから、動き始めたほうがいいこと
3 必要な条件が何かわからなくても、動き始めなければならないこと
4 必要な条件がそろわなくても、動き始めなければならないこと

64. 筆者は決断するためには、何が必要だと述べているか。

1 不足している条件は何か、考えること
2 状況じょうきょうに応じて、目標を変えていくこと
3 自分の目標を明確に定めて、忘れずにいること
4 目標が自分に合っているか、常に意識すること

問題 12 次の A と B の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

A  
 かつて私は仕事が忙しく、運動が続けられずになやんでいた。自分に合った運動方法を探しているうちに、無理やり時間を確保するよりも、日常生活の中に取り入れたほうがいいと思うようになった。現在は通勤や買い物に行くとき、車を使わずに歩いたり、エレベーターではなく階段を利用したりするようにしている。また、歩くときは、ふだんより速足はやあしで歩くようにしている。そうすれば時間が取れなくても、毎日運動ができる。体を動かすことを習慣にすることが大事だと思う。
 運動には体の健康だけでなく、ストレスを解消するなど心の健康を保つ効果もある。これからもずっと無理せずに続けていきたい。

 
B  
 私は、運動を始めてもなかなか続けられなかった。そんなとき、仕事のあとで仲間と一緒いっしょにランニングを始めた。仲間と互いに成果を報告し合ったり、情報交換したりすることで、運動への関心を高めることができた。また、仕事で疲れて運動するのが面倒なときや運動するのがつらいと感じるときでも、話を聞いてもらうことで、気分転換ができた。
 確かに、一人で運動するほうが自分のペースでできるので気楽だという人もいる。しかし、一人では、やる気が出ないときに続けることは難しい。仲間と一緒いっしょに楽しく運動すれば、頑張かんばろうという意欲がわいてくる。運動は続けていくことに意味があると思う。

65. AとBは、それぞれどのように運動していると述べているか。

1 AもBも、さまざまな運動に取り組んでいると述べている。
2 AもBも、簡単にできる運動をしていると述べている。
3 Aは生活の中でできるだけ長く運動していると述べ、Bは仲間と成果を競いながら運動していると述べている。
4 Aは生活の中で体を動かしていると述べ、Bは仲間と一緒いっしょに運動していると述べている。

66. AとBが共通して大切だと述べていることは何か。

1 効果を理解したうえで運動すること
2 自分に合った運動を見つけること
3 楽しみながら運動すること
4 継続して運動すること

問題 13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

 人間というのは奇妙きみょうな生き物である。自分の力を使って自分の利益りえきになることを行い、それがうまくいけばうれしいというのは、個体が生き残っていくために当然のことだが、自分の力を使って何かをやって、他者、とりわけ(注1)身近な他者が喜んでくれると、それがまたうれしい。そういう生き物なのである。これもまた人間の自然であって、ほかの生き物にはあまり例がない。思えば、親が子どもを喜ばせようと、美味しいものを食べさせたり、面白いおもちゃを買いあたえたりすること自体が、この人間的な喜び(注2)の典型てんけいである。子どもの笑顔を見たい親たちにとって、子どもを守ることその(注3)ものが子育ての喜びとなる。教師もまた、子どもの喜ぶ姿を見ることを教育の喜びにしている。では、子どもの方はどうなのだろうか。

 子どもたちが周囲から守られて、喜びをあたえられる機会は、昔に比べて圧倒的に増えている。逆に、何かを任されて、相手を喜ばせる機会や体験を、いまの子どもたちはどれくらい味わっているだろうか。まだ社会全体が貧しくて、子どもが一人の生活者として働かなければ家(注4)が回っていかなかった時代には、子どもたちは否応いやおうなく(注5)そうした体験を味わった。子どもが働くのが当然というなかでは、親が誉めてくれるわけでも、喜びを表にしてくれるわけでもないのだが、それでも子どものなかには、自分が役立っているという感覚が確実にあって、それが生活者としての子どもの自信となった。

(中略)

 しかし、今日のように経済的に豊かな社会になって、生活のほとんどが貨幣で( 注6)まかなわれるようになると、子どもに頼り、子どもに任せる領域りょういき(注7)がどんどん減ってくる。それにつれて、子どもたちは自分の力を使って役立つ機会を失い、結果として子どもは<ひたすら守られる存在>にされてきた。

「子どもを守れ」というのは当然のことである。しかしおとなたちが善意で子どもたちを<ひたすら守る>とき、それはかえって子どもたちから、相手に役立ち、相手を喜ばせて喜ぶという人間の自然をうばうことになる。

(注1)とりわけ:特に
(注2)喜びよう:喜び方
(注3)そのもの:自体
(注4)家が回っていかない:ここでは、生活ができない
(注5)否応いやおうなく:嫌でも嫌でなくても
(注6)まかなう:ここでは、済ませる
(注7)領域りょういき:範囲

67. 奇妙きみょうな生き物であるとあるが、筆者はなぜそう考えるのか。

1 自分の力で自分の利益になることができれば嬉しいから
2 自分の喜びより他者の喜びを優先させるから
3 他者を養うことが自分の利益になることだと思うから
4 他者を喜ばせることが自分の喜びとなるから

68. ②何かを任されて、相手を喜ばせる機会や体験は、昔の子どもたちにどのような影響えいきょうをあたえたか。

1 自分が役立っていると実感でき、自信が持てるようになった。
2 自分が働くのが当然だと考えるようになった。
3 生活に役立つ能力が向上していった。
4 周囲から守られなくてもいいと思えるようになった。

69. 筆者がおとなたちに言いたいことは何か。

1 子ども自身にどうしたら人の役に立てるか考えさせるべきだ。
2 子どもが人の役に立てる機会をなくさないほうがいい。
3 子どもは守られる存在だという考えは誤りだ。
4 親自身が人の役に立っている姿を子どもに見せるべきだ。

問題 14:右のページは、ある着物レンタル店のホームページに載っている内容である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
70. 大学生のリンさんは、2週間後の日曜日に山林店で着物をレンタルしたいと思っている。着物は当日中に返却する予定だ。今日、予約をする場合、料金はいくらになるか。

1. 3,500円
2. 3,500円から200円が割引された金額
3. 3,500円から300円が割引された金額
4. 3,500円から200円と300円が割引された金額

71. ローザさんは、今日、森島店で着物を借りた。今日中に返却する予定だったが、店を出たあとで翌日返却に変更したくなった。今は14時である。明日の午前中に返却する場合、どうすればいいか。

1. 今日の18時までに森島店に電話をして、返却の際に1,200円を支払う。
2. 今日の18時までに森島店に電話をして、返却の際に1,500円を支払う。
3. 今日の18時までに森島店に電話をして、返却の際に1,500円と1,000円を支払う。
4. 今日の18時30分までに森島店に電話をして、返却の際に1,500円を支払う。

ĐỌC HIỂU N2 LẦN 3

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問題 10 次の (1) から (5) 文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。
(1)

インタビューでは準備も重要だが、実際のインタビューの場面になったら、いったんその準備で得たものをすべて捨てなくてはならない。そして、相手の話を真剣に深く聞き、その人が何を言わんとしている(注1)のか、丸ごと(注2)捉えて、そこで出てきた素晴らしい言葉、豊かな言葉、言葉に込められた大事なメッセージをしっかりとつかむことこそが必要なのだ。そこから良い対話が生まれてくる。良いインタビューは、次の質問を忘れて相手の話を聞けたときに初めて行えるものなのだ。

(注1)言わんとしている:言おうとしている

(注2)丸ごと:そのまま全部

52. インタビューについて、筆者の考えに合うのはどれか。

1. 準備したものから離れて、相手の話をよく聞くことが重要だ。
2. 準備した質問に沿って、相手から大事なメッセージを引き出すことが重要だ。
3. 相手の話をしっかり聞くことが大切なので、準備をする必要はない。
4. 相手から素晴らしい言葉を引き出すには、準備しすぎないほうがいい。

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(2)

以下は、ある会社で全社員に送られたメールである。

社員各位

わが社の人気商品「緑山牧場ぼくじょチーズ詰め合わせ」を、定価の30%引き(割引後3,500円)で社員向けに特別販売します。

購入こうにゅう希望者は、添付てんぷの申込書にお名前と購入こうにゅう数をご記入のうえ、3月9日までに営業課までメールでお申し込みください。通常、社内販売の支払いと商品のお渡しは経理課で行っていますが、今回は営業課で行います。代金と引き換えに、その場で商品をお渡しします。 お渡し期間は3月16日から19日の間です。 以上、よろしくお願いします。

添付てんぷファイル:3月1日「緑山牧場ぼくじょチーズ詰め合わせ」申込書

営業課 安井

53. 「緑山牧場ぼくじょチーズ詰め合わせ」を社内販売で購入こうにゅうしたい社員は、期日までに営業課にメールで申し込んだあと、どうすればいいか。

1. 経理課で支払いをして受け取る。
2. 経理課で支払いをして、営業課で受け取る。
3. 営業課で支払いをして受け取る。
4. 営業課で支払いをして、経理課で受け取る。

 

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鳥は日常的に目であたりを観察し、自身の生活にとって重要なものかどうかを見分け、必要なものを優先的に記憶しながら暮らしています。野生(注1)と飼育しいく(注2)下では、そこに存在するものがちがっているため、重要と判断されるものも大きく変わってきますが、判断のしかた自体は変化しません。重要なものは詳細に、そうでないものはさっと流すくらいの注意で見る、というやりかたです。そして、重要と判断されなかったものは、どんどん記憶のなかから消えていきます。

(注1)野生:自然のなかで生きている状態

(注2)飼育しいく下:飼われている状態

54. 鳥の記憶について、筆者の説明に合うのはどれか。

1. 何度も見たものを重要だと判断して記憶していく。
2. 生活する場がちがっても、同じものを記憶していく。
3. 生活に重要なものを選んで記憶していく。
4. 生活に重要なものでも、次第に記憶から消えていく。

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(4)  

以下は、ある町の掲示板に貼られていた文書である。

                                10月5日

住民の皆様へ

        ごみに関するお願い

 最近、「可燃ごみ」の回収日に衣類・布類が多く出されています。しかし、市の規則では、衣類・布類は毎週火曜日の「資源ごみ」の回収日に出すことになっています。資源を有効に活用するため、決められた回収日に出してください。

 衣類・布類は、市内8か所の公共施設に設置してある回収ボックスでも回収しています。回収後は、中古の衣類として再使用したり、工場で再生利用したりします。ご協力をよろしくお願いします。

                         竹川市役所 市民生活課

55 この文書で最も伝えたいことは何か。

1. 「資源ごみ」として出す衣類・布類の量を減らしてほしい。
2. 「資源ごみ」の回収日に「可燃ごみ」を出さないでほしい。
3. 衣類・布類は、「資源ごみ」の回収日に出してほしい。
4. 衣類・布類は、新しく設置した回収ボックスに出してほしい。

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(5)  

自分が常識と思っていたこと、そうして見えないわくとして自分をしばっていたこと、それを共有しないひとが現われる。最初、それは非常識なひと、変なひとに思えるかもしれない。だけど、それが変だと感じることで、はじめて、自分があたりまえだと思っていたことを自覚するようになる。見えないわくが見えるようになる。

(注)自覚する:意識する

56. 筆者は、ひとと出会うことによってどうなると述べているか。

1 見えない枠が変なものだと気づく。
2 自分をしばっていた考え方に気づく。
3 自分の常識が間違いだったと気づく。
4 ほかのひとの常識は理解できないと気づく。

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問題 II 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
以下は、ある将棋しょうぎのプロが書いた文章である。

 将棋の世界には、「不調も三年続けば実力」という言葉があります。 自分自身が「自分には実力があるが、今は調子が悪いだけだ」と考えていたとしても、三年も結果を出せなければ、それが本人の持っている実力である、という結構シビア(注1)な言葉です。

 仮に、不調の原因が現在の能力、実力であれば、自分の努力や練習が足りないということなので、頑張かんばって(注2)スキルや能力を上げ、実力をつければいいということになります。新しい戦法を勉強するなど懸命けんめいに努力をして、基本的な能力を身につけるしかありません。

 しかし、どのような物事でも、今日一生懸命けんめいやったからといって、明日すぐに結果が出るということはありません。やっていることは間違っていないし、方向性も正しい。それでも成果が出ていないときこそが、「不調」ということになります。

 そのようなときは、まず気分を変えることです。どうしてもモチベーション(注3)が下がりやすくなっているので、気分転換を図る(注4)。つまり、何かを変えてみればいいということになります。これは本当に何でもいいのです。

 ただし、調子は悪いので、いきなり大きなことではなく、小さなことから始めるのが良いでしょう。

 たとえば、今までの生活習慣を変えてみる。早起きをしてみる、新しい趣味を始めてみる。あるいは服装を変えて、気持ちを切り替える。何でも良いのですが、生活の中にメリハリ(注5)をつけて、気持ちが行き詰まらないように、落ちないようにするのです。

(注1) シビアな:きびしい

(注2) スキル:ここでは、技術

(注3) モチベーション:やる気

(注4) 図る:ここでは、する

(注5) メリハリ:ここでは、変化

57. そのようなときとはどのようなときか。

1. 努力や練習が不足して、結果が出ていないとき
2. どのような結果を出せばいいか分からないとき
3. 実力があっても、結果につながらないとき
4. やるべきことをやっても、結果につながらないとき

 

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(1)
以下は、ある将棋しょうぎのプロが書いた文章である。

 将棋の世界には、「不調も三年続けば実力」という言葉があります。 自分自身が「自分には実力があるが、今は調子が悪いだけだ」と考えていたとしても、三年も結果を出せなければ、それが本人の持っている実力である、という結構シビア(注1)な言葉です。

 仮に、不調の原因が現在の能力、実力であれば、自分の努力や練習が足りないということなので、頑張かんばって(注2)スキルや能力を上げ、実力をつければいいということになります。新しい戦法を勉強するなど懸命けんめいに努力をして、基本的な能力を身につけるしかありません。

 しかし、どのような物事でも、今日一生懸命けんめいやったからといって、明日すぐに結果が出るということはありません。やっていることは間違っていないし、方向性も正しい。それでも成果が出ていないときこそが、「不調」ということになります。

 そのようなときは、まず気分を変えることです。どうしてもモチベーション(注3)が下がりやすくなっているので、気分転換を図る(注4)。つまり、何かを変えてみればいいということになります。これは本当に何でもいいのです。

 ただし、調子は悪いので、いきなり大きなことではなく、小さなことから始めるのが良いでしょう。

 たとえば、今までの生活習慣を変えてみる。早起きをしてみる、新しい趣味を始めてみる。あるいは服装を変えて、気持ちを切り替える。何でも良いのですが、生活の中にメリハリ(注5)をつけて、気持ちが行き詰まらないように、落ちないようにするのです。

(注1) シビアな:きびしい

(注2) スキル:ここでは、技術

(注3) モチベーション:やる気

(注4) 図る:ここでは、する

(注5) メリハリ:ここでは、変化
58. 筆者によると、不調のときはどうすればいいか。
1. 原因を考えて新しいやり方を取り入れる。
2. 結果がすぐに出ることから始める。
3. 気分が変わるようなことをする。
4. 生活を大きく変化させる。

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(2)
 ナスやトマトは人間が栽培さいばいするときも、何日間か水を与えず、そのあと、たっぷりの水を与える栽培さいばい方法がとられることがあります。水を断つ(注1)のですから、その時期と期間を間違えれば、植物はれてしまいます。でもこれは、①根の性質を考えると、納得できる理論です。

 成長する芽生めばえ、毎日、水をたっぷりと与えられると、根をあまり発達させません。根を発達させなくても、水が十分に得られるからです。逆に、水が不足すると、植物は水を求めて根を張り(注2)めぐらせます。何日間も水が与えられないと、植物は根を強く長く張りめぐらせるのです。

 根を強く長く張りめぐらせた植物に、水が与えられると、この根が水をいっせいに吸収します。

(中略)

「多くの水が一気に吸収されて、果実が大きくなると、果実が水っぽくなって、甘みや旨み(うまみ)が少ない果実になるのではないか」との心配があるかもわかりません。

 しかし、②心配はいりません。根が水を吸収する力が強くなると、養分ようぶん(注3)もよく吸収され、葉が大きく展開し、光合成(注4)が十分にできます。だから、甘みや旨みのもとになる物質も多くつくられるのです。

(注1) 断つ: ここでは、与えるのをやめる

(注2) 張りめぐらせる: 広く張る

(注3) 養分ようぶん: 栄養となる成分

(注4) 光合成こうごせい: ここでは、植物が光を使って栄養となる成分をつくり出すこと

59.① 根の性質について、筆者の説明に合うのはどれか。

1 芽生めばえのとき何日も水を与えないでおくと、よく発達し水を吸収するようになる。
2 芽生めばえのとき水が不足すると、そのあと水を与えても吸収しなくなる。
3 水を毎日適度に行え続けていると、強く長く張り水を吸収しやすくなる。
4 根が発達したあと水を与えない期間があると、さらに強く長くなる。

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(2)
 ナスやトマトは人間が栽培さいばいするときも、何日間か水を与えず、そのあと、たっぷりの水を与える栽培さいばい方法がとられることがあります。水を断つ(注1)のですから、その時期と期間を間違えれば、植物はれてしまいます。でもこれは、①根の性質を考えると、納得できる理論です。

 成長する芽生めばえ、毎日、水をたっぷりと与えられると、根をあまり発達させません。根を発達させなくても、水が十分に得られるからです。逆に、水が不足すると、植物は水を求めて根を張り(注2)めぐらせます。何日間も水が与えられないと、植物は根を強く長く張りめぐらせるのです。

 根を強く長く張りめぐらせた植物に、水が与えられると、この根が水をいっせいに吸収します。

(中略)

「多くの水が一気に吸収されて、果実が大きくなると、果実が水っぽくなって、甘みや旨み(うまみ)が少ない果実になるのではないか」との心配があるかもわかりません。

 しかし、②心配はいりません。根が水を吸収する力が強くなると、養分ようぶん(注3)もよく吸収され、葉が大きく展開し、光合成(注4)が十分にできます。だから、甘みや旨みのもとになる物質も多くつくられるのです。

(注1) 断つ: ここでは、与えるのをやめる

(注2) 張りめぐらせる: 広く張る

(注3) 養分ようぶん: 栄養となる成分

(注4) 光合成こうごせい: ここでは、植物が光を使って栄養となる成分をつくり出すこと

60. ②心配はいりませんとあるが、なぜか。
1 根から吸収された水で、果実が甘みやうまみのもとをつくるから
2 葉が水を吸収し、果実に甘みやうまみのもとを送るから
3 果実が大きくなれば、甘みやうまみをたくわえることができるから
4 大きくなった葉が、光を使って甘みやうまみのもとをつくるから

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(3) 以下は、今の若い人について書かれた文章である。

 大勢の前で意見を述べるのはだれでも緊張きんちょうする。うまく伝えられるかどうかと思う不安はあるから気後れ(注1)する人もいる。それは、いつの時代も変わらないと思う。ただ、私たちの場合は、うまく話せないからと尻込しりごみする(注2)者はいたが、自分の考えを言うことを嫌がる者はあまりいなかった。というのは、仲間との議論はみんながやっていたからだろう。

 私は別に議論がいいと言っているわけではない。ただ、自分が感じることや考えることを言って、友だちの意見を聞くことは、自分の考えを確かなものにしていくためには欠かせないと思うので、議論という言い方をしているだけなのである。

  ところが、今は中高生に限らず若い人全体の中に、まったくと言っていいほど議論がない。違いを主張するのは相手に自分を理解してほしいと思うからで、仲のいい関係であればあるほど自然なことなのだが、それを主張しなくなっている。

  以前、若い人を取材して、なぜ言わないのかと訊いたときの返事は、「人にはそれぞれ考え方があるのだから、とやかく言うことはできない」というものだった。これは、あたかも相手を尊重している「個人主義」のように聞こえるが、気のおけないはずの親しい友だちに対してもやっているのは不自然である。

  本当は、「自分の言うことに反対されて傷つくのがいやだから、相手の言うことにも反対しないわけ」で、<結局、友だちに合わせているのは、友だちのことを思っているからではない。自分がかわいいのであり、傷つきたくないからなのだ>ということだろう。

(注1)気後れする:消極的になる

(注2)尻込しりごみする:ここでは、不安になってやろうとしない

(注3)く:たずねる

(注4)とやかく:良いとか悪いとか

(注5)あたかも:まるで

(注6)気のおけない:気をつかう必要がない

61. 大勢の前で自分の意見を述べることについて、筆者たちの場合はどうだったか。

1 仲間との議論より緊張するので、嫌いな人が多かった。

2 仲間との議論に慣れていたので、発言を避ける人は少なかった。

3 仲間との議論を多くしていたので、みんな積極的に意見を言った。

4 仲間との議論をあまりしなかったので、うまく意見を言える人が少なかった。

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(3) 以下は、今の若い人について書かれた文章である。

 大勢の前で意見を述べるのはだれでも緊張きんちょうする。うまく伝えられるかどうかと思う不安はあるから気後れ(注1)する人もいる。それは、いつの時代も変わらないと思う。ただ、私たちの場合は、うまく話せないからと尻込しりごみする(注2)者はいたが、自分の考えを言うことを嫌がる者はあまりいなかった。というのは、仲間との議論はみんながやっていたからだろう。

 私は別に議論がいいと言っているわけではない。ただ、自分が感じることや考えることを言って、友だちの意見を聞くことは、自分の考えを確かなものにしていくためには欠かせないと思うので、議論という言い方をしているだけなのである。

  ところが、今は中高生に限らず若い人全体の中に、まったくと言っていいほど議論がない。違いを主張するのは相手に自分を理解してほしいと思うからで、仲のいい関係であればあるほど自然なことなのだが、それを主張しなくなっている。

  以前、若い人を取材して、なぜ言わないのかと訊いたときの返事は、「人にはそれぞれ考え方があるのだから、とやかく言うことはできない」というものだった。これは、あたかも相手を尊重している「個人主義」のように聞こえるが、気のおけないはずの親しい友だちに対してもやっているのは不自然である。

  本当は、「自分の言うことに反対されて傷つくのがいやだから、相手の言うことにも反対しないわけ」で、<結局、友だちに合わせているのは、友だちのことを思っているからではない。自分がかわいいのであり、傷つきたくないからなのだ>ということだろう。

(注1)気後れする:消極的になる

(注2)尻込しりごみする:ここでは、不安になってやろうとしない

(注3)く:たずねる

(注4)とやかく:良いとか悪いとか

(注5)あたかも:まるで

(注6)気のおけない:気をつかう必要がない

62. 今の若い人たちが議論をしない理由として、筆者の考えに合うのはどれか。

1 人の考えを聞いても、自分の考えは変わらないと思うから

2 自分が何か言うことで相手を傷つけたくないから

3 自分の考えに反対されて、いやな思いをしたくないから

4 自分の考えを相手に理解してもらうことは難しいと思うから

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(4)

   何かを決定するときに、人はその決定を裏付けるような条件を求めたくなるものです。

「確実にもうかるとわかった時点で商売をしよう」「独立が成功する目算もくさんが立った時点で会社を辞めよう」というように、成功するための条件がそろったら決断しよう、動き出そう、と考えるものです。

 しかし、現実には自分が知りたいと思うことを全部知ることはできませんし、必要だと思う条件が完全に揃うことは絶対にありません。

 欲しいと思っている情報や必要だと思っている条件が整わないうちに、動き始めなければならないのが決断の常なのです。

 決断ができる人はそれをわきまえていて、条件が不足していることを自覚しながらきちんと決めていきます。この「条件不足を自覚しながら決断する」というのが大事なところなのです。

 一方、決断のできない人に限って、条件が整わないことを言い訳にしたがる。たとえ十分な条件がそろっていても、まだあれこれと不足の条件を並べ立てようとします。

 常に条件が不足する中で決断するコツの一つは目標を持つことです。

「自分が何をしたいのか」「どうなりたいのか」「どうありたいのか」というビジョンを持つのです。目標を設定し、そこに向かう方向性をいつも意識していれば、条件が不足していても決断ができるはずです。

(注1)目算もくさんが立つ:見通しがつく

(注2)~の常だ:ここでは、~というものだ

(注3)わきまえている:わかっている

(注4)自覚する:ここでは、自分でみとめる

(注5)ビジョン:将来のイメージ

63. それとあるが、どういうことか。

1 必要な条件が十分に揃ってから、動き始めたほうがいいこと 
2 必要な条件が何かわかってから、動き始めたほうがいいこと
3 必要な条件が何かわからなくても、動き始めなければならないこと
4 必要な条件がそろわなくても、動き始めなければならないこと

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(4)

   何かを決定するときに、人はその決定を裏付けるような条件を求めたくなるものです。

「確実にもうかるとわかった時点で商売をしよう」「独立が成功する目算もくさんが立った時点で会社を辞めよう」というように、成功するための条件がそろったら決断しよう、動き出そう、と考えるものです。

 しかし、現実には自分が知りたいと思うことを全部知ることはできませんし、必要だと思う条件が完全に揃うことは絶対にありません。

 欲しいと思っている情報や必要だと思っている条件が整わないうちに、動き始めなければならないのが決断の常なのです。

 決断ができる人はそれをわきまえていて、条件が不足していることを自覚しながらきちんと決めていきます。この「条件不足を自覚しながら決断する」というのが大事なところなのです。

 一方、決断のできない人に限って、条件が整わないことを言い訳にしたがる。たとえ十分な条件がそろっていても、まだあれこれと不足の条件を並べ立てようとします。

 常に条件が不足する中で決断するコツの一つは目標を持つことです。

「自分が何をしたいのか」「どうなりたいのか」「どうありたいのか」というビジョンを持つのです。目標を設定し、そこに向かう方向性をいつも意識していれば、条件が不足していても決断ができるはずです。

(注1)目算もくさんが立つ:見通しがつく

(注2)~の常だ:ここでは、~というものだ

(注3)わきまえている:わかっている

(注4)自覚する:ここでは、自分でみとめる

(注5)ビジョン:将来のイメージ

64. 筆者は決断するためには、何が必要だと述べているか。

1 不足している条件は何か、考えること
2 状況じょうきょうに応じて、目標を変えていくこと
3 自分の目標を明確に定めて、忘れずにいること
4 目標が自分に合っているか、常に意識すること

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問題 12 次の A と B の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

A  
 かつて私は仕事が忙しく、運動が続けられずになやんでいた。自分に合った運動方法を探しているうちに、無理やり時間を確保するよりも、日常生活の中に取り入れたほうがいいと思うようになった。現在は通勤や買い物に行くとき、車を使わずに歩いたり、エレベーターではなく階段を利用したりするようにしている。また、歩くときは、ふだんより速足はやあしで歩くようにしている。そうすれば時間が取れなくても、毎日運動ができる。体を動かすことを習慣にすることが大事だと思う。
 運動には体の健康だけでなく、ストレスを解消するなど心の健康を保つ効果もある。これからもずっと無理せずに続けていきたい。

 
B  
 私は、運動を始めてもなかなか続けられなかった。そんなとき、仕事のあとで仲間と一緒いっしょにランニングを始めた。仲間と互いに成果を報告し合ったり、情報交換したりすることで、運動への関心を高めることができた。また、仕事で疲れて運動するのが面倒なときや運動するのがつらいと感じるときでも、話を聞いてもらうことで、気分転換ができた。
 確かに、一人で運動するほうが自分のペースでできるので気楽だという人もいる。しかし、一人では、やる気が出ないときに続けることは難しい。仲間と一緒いっしょに楽しく運動すれば、頑張かんばろうという意欲がわいてくる。運動は続けていくことに意味があると思う。

65. AとBは、それぞれどのように運動していると述べているか。

1 AもBも、さまざまな運動に取り組んでいると述べている。
2 AもBも、簡単にできる運動をしていると述べている。
3 Aは生活の中でできるだけ長く運動していると述べ、Bは仲間と成果を競いながら運動していると述べている。
4 Aは生活の中で体を動かしていると述べ、Bは仲間と一緒いっしょに運動していると述べている

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A  
 かつて私は仕事が忙しく、運動が続けられずになやんでいた。自分に合った運動方法を探しているうちに、無理やり時間を確保するよりも、日常生活の中に取り入れたほうがいいと思うようになった。現在は通勤や買い物に行くとき、車を使わずに歩いたり、エレベーターではなく階段を利用したりするようにしている。また、歩くときは、ふだんより速足はやあしで歩くようにしている。そうすれば時間が取れなくても、毎日運動ができる。体を動かすことを習慣にすることが大事だと思う。
 運動には体の健康だけでなく、ストレスを解消するなど心の健康を保つ効果もある。これからもずっと無理せずに続けていきたい。

 
B  
 私は、運動を始めてもなかなか続けられなかった。そんなとき、仕事のあとで仲間と一緒いっしょにランニングを始めた。仲間と互いに成果を報告し合ったり、情報交換したりすることで、運動への関心を高めることができた。また、仕事で疲れて運動するのが面倒なときや運動するのがつらいと感じるときでも、話を聞いてもらうことで、気分転換ができた。
 確かに、一人で運動するほうが自分のペースでできるので気楽だという人もいる。しかし、一人では、やる気が出ないときに続けることは難しい。仲間と一緒いっしょに楽しく運動すれば、頑張かんばろうという意欲がわいてくる。運動は続けていくことに意味があると思う。
66. AとBが共通して大切だと述べていることは何か。
1 効果を理解したうえで運動すること
2 自分に合った運動を見つけること
3 楽しみながら運動すること
4 継続して運動すること

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問題 13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

人間というのは①奇妙きみょうな生き物である。自分の力を使って自分の利益りえきになることを行い、それがうまくいけばうれしいというのは、個体が生き残っていくために当然のことだが、自分の力を使って何かをやって、他者、とりわけ(注1)身近な他者が喜んでくれると、それがまたうれしい。そういう生き物なのである。これもまた人間の自然であって、ほかの生き物にはあまり例がない。思えば、親が子どもを喜ばせようと、美味しいものを食べさせたり、面白いおもちゃを買いあたえたりすること自体が、この人間的な喜び(注2)の典型てんけいである。子どもの笑顔を見たい親たちにとって、子どもを守ることその(注3)ものが子育ての喜びとなる。教師もまた、子どもの喜ぶ姿を見ることを教育の喜びにしている。では、子どもの方はどうなのだろうか。

 子どもたちが周囲から守られて、喜びをあたえられる機会は、昔に比べて圧倒的に増えている。逆に、何かを任されて、相手を喜ばせる機会や体験を、いまの子どもたちはどれくらい味わっているだろうか。まだ社会全体が貧しくて、子どもが一人の生活者として働かなければ家(注4)が回っていかなかった時代には、子どもたちは否応いやおうなく(注5)そうした体験を味わった。子どもが働くのが当然というなかでは、親が誉めてくれるわけでも、喜びを表にしてくれるわけでもないのだが、それでも子どものなかには、自分が役立っているという感覚が確実にあって、それが生活者としての子どもの自信となった。

(中略)

 しかし、今日のように経済的に豊かな社会になって、生活のほとんどが貨幣で( 注6)まかなわれるようになると、子どもに頼り、子どもに任せる領域りょういき(注7)がどんどん減ってくる。それにつれて、子どもたちは自分の力を使って役立つ機会を失い、結果として子どもは<ひたすら守られる存在>にされてきた。

「子どもを守れ」というのは当然のことである。しかしおとなたちが善意で子どもたちを<ひたすら守る>とき、それはかえって子どもたちから、相手に役立ち、相手を喜ばせて喜ぶという人間の自然をうばうことになる。

(注1)とりわけ:特に

(注2)喜びよう:喜び方

(注3)そのもの:自体

(注4)家が回っていかない:ここでは、生活ができない

(注5)否応いやおうなく:嫌でも嫌でなくても

(注6)まかなう:ここでは、済ませる

(注7)領域りょういき:範囲

67. 奇妙きみょうな生き物であるとあるが、筆者はなぜそう考えるのか。

1 自分の力で自分の利益になることができれば嬉しいから
2 自分の喜びより他者の喜びを優先させるから
3 他者を養うことが自分の利益になることだと思うから
4 他者を喜ばせることが自分の喜びとなるから

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人間というのは①奇妙きみょうな生き物である。自分の力を使って自分の利益りえきになることを行い、それがうまくいけばうれしいというのは、個体が生き残っていくために当然のことだが、自分の力を使って何かをやって、他者、とりわけ(注1)身近な他者が喜んでくれると、それがまたうれしい。そういう生き物なのである。これもまた人間の自然であって、ほかの生き物にはあまり例がない。思えば、親が子どもを喜ばせようと、美味しいものを食べさせたり、面白いおもちゃを買いあたえたりすること自体が、この人間的な喜び(注2)の典型てんけいである。子どもの笑顔を見たい親たちにとって、子どもを守ることその(注3)ものが子育ての喜びとなる。教師もまた、子どもの喜ぶ姿を見ることを教育の喜びにしている。では、子どもの方はどうなのだろうか。

 子どもたちが周囲から守られて、喜びをあたえられる機会は、昔に比べて圧倒的に増えている。逆に、何かを任されて、相手を喜ばせる機会や体験を、いまの子どもたちはどれくらい味わっているだろうか。まだ社会全体が貧しくて、子どもが一人の生活者として働かなければ家(注4)が回っていかなかった時代には、子どもたちは否応いやおうなく(注5)そうした体験を味わった。子どもが働くのが当然というなかでは、親が誉めてくれるわけでも、喜びを表にしてくれるわけでもないのだが、それでも子どものなかには、自分が役立っているという感覚が確実にあって、それが生活者としての子どもの自信となった。

(中略)

 しかし、今日のように経済的に豊かな社会になって、生活のほとんどが貨幣で( 注6)まかなわれるようになると、子どもに頼り、子どもに任せる領域りょういき(注7)がどんどん減ってくる。それにつれて、子どもたちは自分の力を使って役立つ機会を失い、結果として子どもは<ひたすら守られる存在>にされてきた。

「子どもを守れ」というのは当然のことである。しかしおとなたちが善意で子どもたちを<ひたすら守る>とき、それはかえって子どもたちから、相手に役立ち、相手を喜ばせて喜ぶという人間の自然をうばうことになる。

(注1)とりわけ:特に

(注2)喜びよう:喜び方

(注3)そのもの:自体

(注4)家が回っていかない:ここでは、生活ができない

(注5)否応いやおうなく:嫌でも嫌でなくても

(注6)まかなう:ここでは、済ませる

(注7)領域りょういき:範囲

68. ②何かを任されて、相手を喜ばせる機会や体験は、昔の子どもたちにどのような影響えいきょうをあたえたか。

1 自分が役立っていると実感でき、自信が持てるようになった。
2 自分が働くのが当然だと考えるようになった。
3 生活に役立つ能力が向上していった。
4 周囲から守られなくてもいいと思えるようになった。

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人間というのは①奇妙きみょうな生き物である。自分の力を使って自分の利益りえきになることを行い、それがうまくいけばうれしいというのは、個体が生き残っていくために当然のことだが、自分の力を使って何かをやって、他者、とりわけ(注1)身近な他者が喜んでくれると、それがまたうれしい。そういう生き物なのである。これもまた人間の自然であって、ほかの生き物にはあまり例がない。思えば、親が子どもを喜ばせようと、美味しいものを食べさせたり、面白いおもちゃを買いあたえたりすること自体が、この人間的な喜び(注2)の典型てんけいである。子どもの笑顔を見たい親たちにとって、子どもを守ることその(注3)ものが子育ての喜びとなる。教師もまた、子どもの喜ぶ姿を見ることを教育の喜びにしている。では、子どもの方はどうなのだろうか。

 子どもたちが周囲から守られて、喜びをあたえられる機会は、昔に比べて圧倒的に増えている。逆に、何かを任されて、相手を喜ばせる機会や体験を、いまの子どもたちはどれくらい味わっているだろうか。まだ社会全体が貧しくて、子どもが一人の生活者として働かなければ家(注4)が回っていかなかった時代には、子どもたちは否応いやおうなく(注5)そうした体験を味わった。子どもが働くのが当然というなかでは、親が誉めてくれるわけでも、喜びを表にしてくれるわけでもないのだが、それでも子どものなかには、自分が役立っているという感覚が確実にあって、それが生活者としての子どもの自信となった。

(中略)

 しかし、今日のように経済的に豊かな社会になって、生活のほとんどが貨幣で( 注6)まかなわれるようになると、子どもに頼り、子どもに任せる領域りょういき(注7)がどんどん減ってくる。それにつれて、子どもたちは自分の力を使って役立つ機会を失い、結果として子どもは<ひたすら守られる存在>にされてきた。

「子どもを守れ」というのは当然のことである。しかしおとなたちが善意で子どもたちを<ひたすら守る>とき、それはかえって子どもたちから、相手に役立ち、相手を喜ばせて喜ぶという人間の自然をうばうことになる。

(注1)とりわけ:特に

(注2)喜びよう:喜び方

(注3)そのもの:自体

(注4)家が回っていかない:ここでは、生活ができない

(注5)否応いやおうなく:嫌でも嫌でなくても

(注6)まかなう:ここでは、済ませる

(注7)領域りょういき:範囲

69. 筆者がおとなたちに言いたいことは何か。

1 子ども自身にどうしたら人の役に立てるか考えさせるべきだ。
2 子どもが人の役に立てる機会をなくさないほうがいい。
3 子どもは守られる存在だという考えは誤りだ。
4 親自身が人の役に立っている姿を子どもに見せるべきだ。

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問題 14:右のページは、ある着物レンタル店のホームページに載っている内容である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
70. 大学生のリンさんは、2週間後の日曜日に山林店で着物をレンタルしたいと思っている。着物は当日中に返却する予定だ。今日、予約をする場合、料金はいくらになるか。

1. 3,500円
2. 3,500円から200円が割引された金額
3. 3,500円から300円が割引された金額
4. 3,500円から200円と300円が割引された金額

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71. ローザさんは、今日、森島店で着物を借りた。今日中に返却する予定だったが、店を出たあとで翌日返却に変更したくなった。今は14時である。明日の午前中に返却する場合、どうすればいいか。

1. 今日の18時までに森島店に電話をして、返却の際に1,200円を支払う。
2. 今日の18時までに森島店に電話をして、返却の際に1,500円を支払う。
3. 今日の18時までに森島店に電話をして、返却の際に1,500円と1,000円を支払う。
4. 今日の18時30分までに森島店に電話をして、返却の際に1,500円を支払う。

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