【問題1】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。
人間は何であれ、自由が好きです。「自由」とは「自分勝手(注1)」と考えてもらってもいいでしょう。人間は自分勝手を好みます。だが、他人の勝手になることを嫌います。憎みます。誰もが自分勝手に振る舞おうとすると、他人の勝手と衝突します。自分の勝手を通そうとすると、他人の勝手を押しとどめなければなりません。またどんなに自分の勝手を押し通そうとしても、相手のほうが強力ならば、相手の勝手に押さえ込まれてしまうことになります。「自由」になろうと思うと、やっかいだということがわかるでしょう。
注1)自分勝手:他人のことは考えず、自分の思いどおりに行動すること。
【問1】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
1. 人は皆自由になりたいと考えるが、自分勝手な行動はやめなければならない。 |
2. 人は何かをさせられるのは嫌だが、完全に自由になることを好むわけでもない。 |
3. 人が各人の自由を勝ち取るためには、ほかの人と衝突することが重要である。 |
4. 人は皆自由になりたいと考えるが、他人と衝突するので大変だ。 |
【問題2】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。
できる人と思わせるためには下準備が必要である。しかし、実は最大の下準備は、何といっても「自分を知る」ことである。
というのは、できないものをできるように見せるのはかなり難しいが、自分の長所を前面に出せば、できるように見せるのはそう難しくないということがある。もう一つは、人間というのは、よほど嫌いな相手でない限り、相手の短所より長所のほうに目が行くよう出来ていることが、さまざまな心理実験で明らかにされている。いわゆる「隣の芝生は青い」現象である。
だから、欠点を隠そうとするより、長所を目立つようにしたほうが、できる人に見えるのだ。現実に、社会のほうも、欠点のない何でも屋のような人間より、多少欠点はあっても、長所の抜きん出た人間のほうを重用するようになってきている。
【問2】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
1. 自分をよく分析し、欠点が目立たないようにすれば、他人からできる人と思われる。 |
2. 周囲の人に自分の長所も短所も理解してもらえれば、できる人と思ってもらえる。 |
3. できる人と思われるには、何かをするとき、十分に準備し、欠点を補う必要がある。 |
4. できる人と思われるには、自分の長所を周りの人によくわかるようにするのがよい。 |
【答え】
【問1】
4. 人は皆自由になりたいと考えるが、他人と衝突するので大変だ。
【問2】
4. できる人と思われるには、自分の長所を周りの人によくわかるようにするのがよい。