読む前に
第1段落が「冷房は素晴らしい技術だ」という内容で始まる文章があります。その次の段落が 「しかし」で始まっていたら、その文章全体の内容はどんなものだと考えられますか。
A 冷房のよい点だけを述べる。 B 冷房のよくない点も述べる。
【問題】
冷房という技術は本当に素晴らしく、私たちは暑い夏に冷房のおかげでいろいろ助けられている。例えば、勉強でも仕事でも、暑い中、汗をかきながらやるよりも、涼しいところでやったほうがずっと快適だ。
しかし、よいことばかりではない。実は、人の体温を調節する神経は5℃以上の急な変化を繰り返すことに弱いそうだ。暑の室外と室内の温度差は10℃以上になることもよくあり、そこを出たり入ったりしているうちに、この体温を調節する神経がうまく働かなくなることがあるのだ。その結果、疲れやすい、頭が痛いなど、さまざまな症状があらわれる。
そうなると、さらに悪いことが起きる。どこへ行っても冷房があるために、どんどん具合が悪くなったり、夏が終わるまで治らないということもあるのだ。それでは仕事や勉強どころか、遊びも楽しめないだろう。
このように、冷房は暑い夏を快適に過ごすための優れた技術ではあるが、思わぬ体調不良の原因にもなりうる。冷房の技術はありがたいものだが、大事なことは、その技術を上手に使うということだろう。
【ふりがな】
冷房という技術は本当に素晴らしく、私たちは暑い夏に冷房のおかげでいろいろ助けられている。例えば、勉強でも仕事でも、暑い中、汗をおきながらやるよりも、涼しいところでやったほうがずっと快適だ。
しかし、よいことばかりではない。実は、人の体温を調節する神経は5℃以上の急な変化を繰り返すことに弱いそうだ。暑の室外と室内の温度差は10℃以上になることもよくあり、そこを出たり入ったりしているうちに、この体温を調節する神経がうまく働かなくなることがあるのだ。その結果、疲れやすい、頭が痛いなど、さまざまな症状があらわれる。
そうなると、さらに悪いことが起きる。どこへ行っても冷房があるために、どんどん具合が悪くなったり、夏が終わるまで治らないということもあるのだ。それでは仕事や勉強どころか、遊びも楽しめないだろう。
このように、冷房は暑い夏を快適に過ごすための優れた技術ではあるが、思わぬ体調不良の原因にもなりうる。冷房の技術はありがたいものだが、大事なことは、その技術を上手に使うということだろう。
【問】この文章で一番言いたいことは何か。
1.冷房は素晴らしい技術なのでどんどん使用するべきだ。 |
2.室外と室内の温度差が10℃以上あると、快適でほっとする。 |
3.冷房で体をこわしてしまうこともあるので、うまく使う必要がある。 |
4.冷房を使うと体温を調節することができなくなるので、使わないほうがいい。 |
ここに気を付けよう
それぞれの段落には役割がある。
段落の役割を理解すると、段落同士の関係がわかり、その文章の構造が理解できる。それぞれの段落で一番言いたいことを見つけ、段落の役割を考えよう。
【答え】
3.冷房で体をこわしてしまうこともあるので、うまく使う必要がある。