【練習16】ふるさとで働くという選択

 大学を卒業したら、大きな会社に入って、都会で働くのが「成功」だと思っていた。私もそう思って東京の会社に就職した。しかし、毎日満員電車で通勤し、忙しく働く中で、「本当にこれでいいのか」と考えるようになった。

 そんなとき、地元の友人が「ふるさとでカフェを始めた」と聞いた。最初は「そんな田舎で大丈夫かな」と思ったが、実際に行ってみると、お客さんも多く、地域の人たちと楽しそうに話している友人の姿を見て、心が動いた。

 都会の便利さや高い給料も大切かもしれない。でも、ふるさとで人とのつながりを感じながら、自分らしく働くのも、別の「成功」の形だと思った。

 最近では、地方で働く若者も増えているらしい。私は今、会社を辞めてふるさとに戻るかどうか、真剣に考えている。都会だけが選択肢ではないと、多くの人に知ってほしい。

【ふりがな】

 大学だいがく卒業そつぎょうしたら、おおきな会社かいしゃはいって、都会とかいはたらくのが「成功せいこう」だとおもっていた。わたしもそうおもって東京とうきょう会社かいしゃ就職しゅうしょくした。しかし、毎日満員電車まいにちまんいんでんしゃ通勤つうきんし、いそがしくはたらなかで、「本当ほんとうにこれでいいのか」とかんがえるようになった。

 そんなとき、地元じもと友人ゆうじんが「ふるさとでカフェをはじめた」といた。最初さいしょは「そんな田舎いなか大丈夫だいじょうぶかな」とおもったが、実際じっさいってみると、おきゃくさんもおおく、地域ちいきひとたちとたのしそうにはなしている友人ゆうじん姿すがたて、こころうごいた。

 都会とかい便利べんりさやたか給料きゅうりょう大切たいせつかもしれない。でも、ふるさとでひととのつながりをかんじながら、自分じぶんらしくはたらくのも、べつの「成功せいこう」のかたちだとおもった。

 最近さいきんでは、地方ちほうはたら若者わかものえているらしい。わたしいま会社かいしゃめてふるさとにもどるかどうか、真剣しんけんかんがえている。都会とかいだけが選択肢せんたくしではないと、おおくのひとってほしい。

【問題1】

筆者ひっしゃ都会とかいはたらはじめてから、どんな気持きもちになりましたか。

A. このままでいいのかとおもうようになった
B. 地元じもとかえりたくなかった
C. とてもたのしくなった
D. 給料きゅうりょうりないとおもった

【問題2】

筆者ひっしゃがこの文章ぶんしょう一番伝いちばんつたえたいことはなんですか。

A. 地方じもとはたらくことはよくない
B. ふるさとでは仕事しごとつからない
C. 成功せいこうとは都会とかいはたらくことだけではない
D. 会社かいしゃをやめるのはよくないこと

 

 

【答え】

【問題1】

A. このままでいいのかと思うようになった

【問題2】

C. 成功とは都会で働くことだけではない

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