春は入学や就職、転勤など、新しい生活が始まる季節である。それにともなって、多くの人が新しい環境に入ることになる。そして、新しい環境に入ると、多かれ少なかれ不安を感じるのが普通だろう。 不安というと、悪いものだと思われがちだが、実はそうとも限らない。不安を感じるということは、自分がこれからの生活に対して真剣に向き合っている証でもある。不安があるからこそ、人は事前に準備をし、失敗を避けるために努力するのだ。 もちろん、不安が強すぎると、行動できなくなることもある。しかし大切なのは、不安を感じたときにそれを否定せず、うまく利用することだ。たとえば、自分がなぜ不安なのかを考えることで、何をすべきかが明確になる。そしてその不安を力に変えることができれば、新しい環境でもきっと前向きに過ごせるだろう。 【問題1】 筆者は「不安」についてどう考えているか。 A. 不安を感じない方が良い。 B. 不安は行動を止める悪いものだ。 C. 不安を感じることには意味がある。 D. 不安を感じるのは準備不足の証拠である。 【問題2】 新しい環境で不安を感じたとき、筆者が勧めている行動はどれか。 A. 不安な気持ちを我慢して行動する。 B. 不安の理由を考えて、それを力に変える。 C. 不安を避けるために何もしない。 D. 不安になったらすぐに人に頼る。 【答え】 【問題1】 C. 不安を感じることには意味がある。 【問題2】 B. 不安の理由を考えて、それを力に変える。
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【練習7】創造力と知識の関係
新しいアイデアを生み出すには、創造力が必要だと言われる。しかし、創造力だけでは十分ではない。どれだけ優れた想像力を持っていても、それを形にするための知識や経験がなければ、アイデアを実現することは難しい。 たとえば、新しい商品を開発するとき、面白い発想を思いついたとしても、それを作るための技術や材料についての知識がなければ、ただの夢に終わってしまう可能性がある。また、過去の体験や他人の成功例から学んだことも、発想の土台になる。 つまり、創造力とは、頭の中にある知識や記憶の組み合わせから生まれるものなのだ。だからこそ、日ごろから幅広い分野の知識を身につけたり、さまざまな経験を積んだりすることが、新しいアイデアを生み出す力につながるのである。 【問題1】 筆者が伝えたいことは何か。 A. 創造力があれば知識や経験は必要ない。 B. 経験よりも知識のほうが大切である。 C. 創造力は知識や記憶から生まれるものである。 D. アイデアは思いついた瞬間に価値がある。 【問題2】 創造力を高めるために大切なのはどれか。 A. 常に同じ分野の知識を深めること。 B. できるだけ人の真似をしないこと。 C. 専門的な知識よりも直感を信じること。 D. 幅広い知識とさまざまな経験を得ること。 【答え】 【問題1】 C. 創造力は知識や記憶から生まれるものである。 【問題2】 D. 幅広い知識とさまざまな経験を得ること。
Continue reading【練習6】結婚について
近年、結婚に対する考え方は大きく変わってきている。昔は、ある程度の年齢になったら結婚するのが当たり前だと考えられていたが、今では「結婚しない」という選択をする人も増えている。 その背景には、働き方の多様化や価値観の変化があると考えられる。特に、女性が社会で活躍するようになったことで、結婚よりも仕事や自分の時間を大切にしたいという人も少なくない。また、結婚しても必ず幸せになれるわけではないという現実を、多くの人が理解するようになってきたのかもしれない。 一方で、結婚には安心感や家族とのつながりなど、人生を豊かにしてくれる側面もある。困ったときに支え合えるパートナーがいることは、大きな力になるだろう。 結婚するかどうかは、個人の自由であるべきだ。大切なのは、周りに流されるのではなく、自分にとって本当に幸せな生き方を考え、選ぶことではないだろうか。 【問題1】 筆者の意見として正しいものはどれか。 A. 結婚は人生のゴールである。 B. 結婚には良い点もあるが、無理にする必要はない。 C. 女性は仕事よりも結婚を優先すべきである。 D. 結婚しない人は社会的に問題がある。 【問題2】 結婚に対する考え方が変わってきた理由として、筆者が挙げているものはどれか。 A. 親の考え方が変わったから。 B. 結婚に関する法律が変わったから。 C. 働き方や価値観が多様になったから。 D. 結婚するためのお金が増えたから。 【答え】 【問題1】 B. 結婚には良い点もあるが、無理にする必要はない。 【問題2】 C. 働き方や価値観が多様になったから。
Continue reading【練習5】文化の違いについて
外国に行ったり、外国人と接したりすると、文化の違いに驚くことがある。たとえば、日本では時間を守ることが非常に大切にされているが、国によっては約束の時間に少し遅れるのが普通だというところもある。 このような違いは、ときに誤解やトラブルの原因になることもある。私も以前、留学生の友人に「時間に遅れるのは失礼だ」と注意したところ、「それは日本だけの考え方じゃないか」と言われ、考えさせられた経験がある。 文化の違いを理解するためには、自分の考えを一度疑ってみることも必要だと思う。そして、相手の立場に立って考えることで、お互いに尊重し合うことができる。 もちろん、自分の文化を大切にすることも重要だ。しかし、それを他人に押し付けるのではなく、違いを受け入れ、対話を通して理解を深めていく姿勢が、国際社会ではますます求められているのではないだろうか。 【問題1】 筆者の考えとして正しいものはどれか。 A. 文化の違いを理解するには、相手の立場を考えることが大切だ。 B. 自分の文化を大事にすれば、他の文化は理解しなくてよい。 C. 遅刻する人はマナーが悪い。 D. 日本の常識は世界共通である。 【問題2】 筆者が留学生の友人と経験したことは何か。 A. 友人に時間を守るように言われた。 B. 自分の考え方だけが正しいと感じた。 C. 文化の違いについて改めて考えるきっかけになった。 D. 留学生が自分の文化を否定した。 【答え】 【問題1】 A. 文化の違いを理解するには、相手の立場を考えることが大切だ。 【問題2】 C. 文化の違いについて改めて考えるきっかけになった。
Continue reading【練習3】現代医療の進歩と課題
現代の医療は、かつては治せなかった病気を治療できるようになるなど、大きく進歩している。がんの早期発見や心臓病の手術技術の向上により、多くの命が救われているのは事実である。 しかし、医療の進歩には課題もある。まず、最先端の治療には多くの費用がかかり、誰でも受けられるわけではない。また、高齢化社会が進む中で、医療現場は人手不足や長時間労働といった問題を抱えている。 私の祖母も最近、大きな病気をしたが、最新の治療を受けられたことで回復が早かった。一方で、病院の看護師たちは忙しそうで、十分なケアが行き届いていないと感じた場面もあった。 医療は人の命に関わる大切な分野である。だからこそ、技術の進歩だけでなく、それを支える人材や制度の整備も同時に進める必要があるのではないだろうか。 【問題1】 筆者がこの文章で最も伝えたいことはどれか。 A. 医療は進歩しているが、まだ課題も多い。 B. 医療技術があれば他は必要ない。 C. 医療費が安くなればすべて解決する。 D. 高齢者は治療を受ける必要がない。 【問題2】 筆者の祖母について正しいものはどれか。 A. 病気が治らなかった。 B. 最新の治療で早く回復した。 C. 治療費が高すぎて治療を受けられなかった。 D. 医療関係者のサポートに満足していた。 【答え】 【問題1】 A. 医療は進歩しているが、まだ課題も多い。 【問題2】 B. 最新の治療で早く回復した。
Continue reading【練習2】現代社会における親子のつながり
スマートフォンやインターネットの普及により、現代の生活はとても便利になった。一方で、家族の会話が減り、特に親と子のつながりが薄れてきていると感じる人も多い。 共働き家庭が増え、子どもと過ごす時間が少なくなったことも一因である。忙しさのあまり、子どもの話を「あとでね」と言って後回しにする親も少なくない。しかし、子どもにとって、親との会話は心の支えであり、自信にもつながる大切な時間なのだ。 私の知人の中には、毎晩10分だけでも子どもと向き合って話す時間を作っている親がいる。その習慣のおかげで、子どもは安心感を持ち、何でも話してくれるという。 親子のつながりは、日々の小さな積み重ねの中で育まれるものだ。忙しい時代だからこそ、意識的に時間を作り、子どもの声に耳を傾ける姿勢が求められているのではないだろうか。 【問題1】 筆者の主張に最も合うものはどれか。 A. 忙しい親は子どもとの会話を減らしてもよい。 B. 子どもは友達と話せば十分だ。 C. 忙しくても、親は意識的に子どもとの時間を作るべきだ。 D. 親子の会話は自然に増えるので気にしなくてよい。 【問題2】 筆者が紹介した知人の親について正しいものはどれか。 A. 子どもに毎日長時間勉強を教えている。 B. 10分でも毎日子どもと話す時間を大切にしている。 C. 子どもとはほとんど話さない。 D. スマホを使って子どもと連絡を取っている。 【答え】 【問題1】 C. 忙しくても、親は意識的に子どもとの時間を作るべきだ。 【問題2】 B. 10分でも毎日子どもと話す時間を大切にしている。
Continue reading【練習4】成績についていけない生徒への支援
近年、小中学校では、成績が思うように伸びず、次の学年の授業についていけない生徒が増えている。このような生徒に対して、どう支援すべきかという議論が広がっている。 一つの問題は、学年が上がることで、内容が急に難しくなり、基礎ができていない生徒がさらに苦しむという点だ。特に、周りの友達が理解しているのに自分だけできないと、自信をなくし、やる気を失ってしまうこともある。 このような問題を解決するためには、個別の指導や補習の機会を増やすことが重要だと考える。例えば、放課後にボランティアの大学生が学習サポートをする制度を作れば、生徒も気軽に質問できるだろう。また、学力だけではなく、心のケアも必要である。先生や保護者が、生徒一人ひとりの状況を理解し、無理なく学べるように支えることが大切だ。 学年が上がることはゴールではなく、学び続けるためのステップにすぎない。どの子どもも置き去りにされない教育を目指すべきである。 【問題1】 筆者の主張に最も近いものはどれか。 A. 成績が悪い生徒は進級しない方がよい。 B. 生徒には、自分で学ぶ力が必要だから、特別な支援は不要だ。 C. 成績が上がらない生徒には、個別の支援や心のケアが必要である。 D. 学校はすべての生徒に同じ内容を教えるべきだ。 【問題2】 筆者は、どのような支援の方法を提案しているのか。 A. 学校の授業時間を短くすること。 B. 成績の悪い生徒を別の学校に送ること。 C. ボランティアによる放課後の学習サポートなどを取り入れること。 D. 生徒を評価する基準を下げること。 【答え】 【問題1】 C. 成績が上がらない生徒には、個別の支援や心のケアが必要である。 【問題2】 C. ボランティアによる放課後の学習サポートなどを取り入れること。
Continue reading【練習10】科学とAIの未来
最近、AI(人工知能)が生活の中でよく使われるようになってきました。AIとは、人のように考えたり、学んだりするコンピューターのことです。今では、車の自動運転、病気の発見、工場での仕事、そして言語の勉強など、いろいろなところでAIが活やくしています。これからも、もっと多くの場所で使われるようになるでしょう。 AIはとても便利で、人の仕事を手伝ったり、時間をへらしたりすることができます。たとえば、AIが病気を早く見つけてくれると、先生たちはもっと早く治すことができます。また、AIが外国語を聞いて、すぐに翻訳してくれるアプリもあります。 しかし、AIにもできないことがあります。それは、人の「気持ち」や「やさしさ」を考えることです。AIはデータを使って考えますが、「思いやり」や「こころ」は、まだわかりません。 私は、AIの技術をうまく使いながらも、人が「考える力」や「感じる心」を大切にしていくべきだと思います。科学が進んでも、人間らしさを忘れないことが、これからの社会にとって大切だと思います。 【ふりがな】 最近さいきん、AI(人工知能じんこうちのう)が生活せいかつの中なかでよく使つかわれるようになってきました。AIとは、人ひとのように考かんがえたり、学まなんだりするコンピューターのことです。今いまでは、車くるまの自動運転じどううんてん、病気びょうきの発見はっけん、工場こうじょうでの仕事しごと、そして言語げんごの勉強べんきょうなど、いろいろなところでAIが活かつやくしています。これからも、もっと多おおくの場所ばしょで使つかわれるようになるでしょう。 AIはとても便利べんりで、人ひとの仕事しごとを手伝てつだったり、時間じかんをへらしたりすることができます。たとえば、AIが病気びょうきを早はやく見みつけてくれると、先生せんせいたちはもっと早はやく治なおすことができます。また、AIが外国語がいこくごを聞きいて、すぐに翻訳ほんやくしてくれるアプリもあります。 しかし、AIにもできないことがあります。それは、人ひとの「気持きもち」や「やさしさ」を考かんがえることです。AIはデータを使つかって考かんがえますが、「思おもいやり」や「こころ」は、まだわかりません。 私わたしは、AIの技術ぎじゅつをうまく使つかいながらも、人ひとが「考かんがえる力ちから」や「感かんじる心こころ」を大切たいせつにしていくべきだと思おもいます。科学かがくが進すすんでも、人間にんげんらしさを忘わすれないことが、これからの社会しゃかいにとって大切たいせつだと思おもいます。 【問題1】 AIができることはどれですか。 A. 人ひとの心こころを読よむこと B. 外国語がいこくごをすぐに翻訳ほんやくすること C. 子こどもと遊あそぶこと D. 気持きもちを話はなすこと 【問題2】 筆者ひっしゃの一番伝いちばんつたえたいことは何なんですか。 A. AIがすべての仕事しごとをするべきだ B. AIはこわいから使つかわないほうがいい C. AIと人ひとの心こころをバランスよく大切たいせつにすること D. AIの技術ぎじゅつはまだ使つかえない 【答え】 【問題1】 B. 外国語をすぐに翻訳すること 【問題2】 C. AIと人の心をバランスよく大切にすること
Continue reading【練習14】友だちとけんかする
先週、友だちのさゆりさんとけんかをしました。私は大切な約束を忘れてしまいました。 さゆりさんはとてもおこって、「もういいよ!」と言って帰ってしまいました。私はすぐに 「ごめんね」と言いたかったですが、少しはずかしくて、なかなか言えませんでした。でも、毎日いっしょに学校へ行っているので、話さないとさびしいです。だから、つぎの日の朝、「きのうはごめんね」と言いました。さゆりさんは「わたしも言いすぎた。ごめん」と言ってくれました。 そして、またいっしょに笑って話すことができました。友だちとけんかする時もありますが、 ちゃんと話すことが大切だと思いました。【ふりがな】 先週せんしゅう、友ともだちのさゆりさんとけんかをしました。私わたしは大切たいせつな約束やくそくを忘わすれてしまいました。 さゆりさんはとてもおこって、「もういいよ!」と言いって帰かえってしまいました。私わたしはすぐに 「ごめんね」と言いいたかったですが、少すこしはずかしくて、なかなか言いえませんでした。でも、毎日まいにちいっしょに学校がっこうへ行いっているので、話はなさないとさびしいです。だから、つぎの日ひの朝あさ、「きのうはごめんね」と言いいました。さゆりさんは「わたしも言いいすぎた。ごめん」と言いってくれました。 そして、またいっしょに笑わらって話はなすことができました。友ともだちとけんかする時ときもありますが、 ちゃんと話はなすことが大切たいせつだと思おもいました。 【もんだい】 さゆりさんはなぜおこりましたか? A. ごはんを食たべなかったから B. 学校がっこうにこなかったから C. 約束やくそくを忘わすれたから D. プレゼントをあげなかったから 【こたえ】 C. 約束やくそくを忘わすれたから
Continue reading【練習13】 新しい家
私は先月、新しい家に引っ越しました。前の家より広くて、部屋も多いです。私の部屋は2階にあります。まどから見えるけしきがとてもきれいで、まいにちいい気分で起きることができます。夜は、音楽を聞きながら勉強します。前の部屋はせまかったので、勉強しにくかったですが、今のへやはしずかで、とても勉強しやすいです。土曜日には、家族といっしょに近くのこうえんに 行ったり、スーパーで買いものをしたりします。新しい町にも、少しずつなれてきました。 これからこの家で、たくさん楽しいことがあると思います。 【ふりがな】 私わたしは先月せんげつ、新あたらしい家いえに引ひっ越こしました。前まえの家いえより広ひろくて、部屋へやも多おおいです。私わたしの部屋へやは2階かいにあります。まどから見みえるけしきがとてもきれいで、まいにちいい気分きぶんで起おきることができます。夜よるは、音楽おんがくを聞ききながら勉強べんきょうします。前まえの部屋へやはせまかったので、勉強べんきょうしにくかったですが、 今いまのへやはしずかで、とても勉強べんきょうしやすいです。土曜日どようびには、家族かぞくといっしょに近ちかくのこうえんに 行いったり、スーパーで買かいものをしたりします。新あたらしい町まちにも、少すこしずつなれてきました。 これからこの家いえで、たくさん楽たのしいことがあると思おもいます。 【もんだい】 この人ひとのへやはどこにありますか? A. 1階かい B. 2階かい C. ちかしつ D. にわ 【こたえ】 B. 2階かい
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