【練習12】「だれが」「何が」「何を」などを問う

 【問題1】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。

 人に何かを聞かれたとき、ついつい使ってしまうのが「あ、それでいいですよ」という言葉。ベストではないが断るほどでもない、といったニュアンスだろう。

 たとえば、帰宅して妻に「夕飯、カレーなんだけど」と言われた夫が、「ランチもカレーだったのにな」と思いながらも「ああ、それでいいよ」と答えてしまう、という感じだ。本音ほんねでは「カレーが二回続くのはイヤだな」と思いながらもそれを口にしないやさしさも、そこには込められている。

 しかし、「それでいいよ」と言われたほうは、そこに混じっている気配きくばりややさしさにはなかなかか気づかない

【問1】なかなか気づかないのはだれか。

1. カレーでいいかどうかが聞かれた人
2. カレーでいいかどうかが聞いた人
3. カレーでいいと答える人
4. カレーはイヤだと思う人

【問題2】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。

 学校でも会社でも、「計算は速く正確にやれ」「厳密げんみつな答えを出せ」とばかり言われる。そうして、みんな頭がくたびれて、いつしか数がキライになっていく。「それはあまりにモッタイナイことだ」と筆者は思うのである。

 数に強くなると、いろいろ面白おもしろくて、実になることが多くなる。たとえば、いつも的確に判断できるようになるとか、物事を考えたとおりに動かせるようになる。そんなことを繰り返していると、とても自信がつく。そして、もっとある。人がめそやしてくれるのである。だから、イイ気になれる。(注1)

 そういう人は、わきから見ていると、みょうに自信あり気で、立派りっぱな感じに見える。読者どくしゃの皆さんのまわりにも、必ず一人はそういう人がいるはずである。

注1)イイ気になる:良い気持ちになる

【問2】もっとあるとあるが、何がもっとあるのか。

1. 数がキライになる理由
2. イイ気になれること
3.  的確に判断できるようになること
4. 面白くて実になること

 

 

 

 

【答え】

【問1】
2. カレーでいいかどうかが聞いた人

【問2】
4. 面白くて実になること

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *