【練習1】対比・ほかのものと比べる①

 【問題1】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。

 この前、教師の人と話していて、子供がTVゲームばかりして、友達同士どうし遊ばないから困っているとぼやいていました。

 TVゲームに対するもっとも一般的な批判ひはんです。僕はいつも、この批判を聞くと、それは正しいのだけれど、だけど、先生、あなた方だって、カラオケでがるでしょう、つまり、ゆっくり酒でも飲みはじめたら、だれのどんな批判が飛び出すか分からないから、その空間くうかんけるでしょう、もちろん、僕もそうですよ、スタッフや役者同士がっぱらって何を言いだすか分からない時は、カラオケに走るのがもっとも安全な方法ですから、と心の中で思ってしまうのです。

 そして、子供は、そういう大人の生活の知恵ちえ敏感びんかんに知っていて、友達の家に遊びに行って、何を話そうかと緊張きんちょうする瞬間しゅんかん、ある者はTVゲームのスイッチを入れ、ある者は『スラムダンク』のコミックを手に取るのですよ、と思ってしまうのです。

【問1】この文章の内容として最も適切なものはどれか。

1. 子供がTVゲームをするのは、まだ子供たちだけでカラオケに行けないからだ。
2. 子供がTVゲームをするのは緊張を避けるためで、大人がカラオケに行くのと同じだ。
3. 子供がTVゲームをすることを批判するなら、大人もカラオケに行くべきではない。
4. 子供がTVゲームをするのは、カラオケほど他人から批判されず、安全だからだ。

【問題2】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。

 現在、学校の部活動や地域の少年スポーツチーム、クラブには、参加の意志いしさえあれば誰でも参加できるようになっています。それでいて、万が一事故が起こった場合は、現場にいる指導者や、施設しせつ管理者だけに責任があるかのように思われています。一般に、一つの部やクラブ、チームの部員数が30〜40人くらいになることは、それほど珍しいことではありません。しかし、それだけの大人数の安全や健康状態けんこうじょうたい完璧かんぺきに観察し、適切な判断をたったひとり、もしくは数人の指導者でおこなうことは不可能ふかのうに近いことです。

【問2】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

1. 指導者は、指導中の事故にもっと責任を持つ必要がある。
2. 部員は、指導者に自分の健康状態を報告する義務がある。
3. 自分の意志いしで参加しているので、事故の責任は部員本人にある。
4. 少人数の指導者や管理者で数十人の部員の安全を守ることはできない。

 

 

【答え】

【問1】
2. 子供がTVゲームをするのは緊張を避けるためで、大人がカラオケに行くのと同じだ。

【問2】
4. 少人数の指導者や管理者で数十人の部員の安全を守ることはできない。

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