【N2 第1回】読解

問題 10 つぎの(1)から(4)の文章を読んで、質問に答えなさい。答えは、1・2・3・4から最もよいものを一つえらびなさい。

(1) 日本人の生活習慣は戦後大きく変わった。最も大きな変化の一つは食生活だろう。もともと日本人は、米を中心とするカロリーの少ない食事をしていた。しかし、肉をはじめとする脂肪の多い料理をよく食べるようになり、必要以上のカロリーを摂取するようになってしまった。さらに、現代人は体を使う労働が少なくなり、消費カロリーが減少した。このような生活によって余ったカロリーは、体内に脂肪として蓄えられ、健康にさまざまな害を及ぼすことがわかっている。

(注1) 脂肪:動物や植物に含まれている油 (注2) 摂取:体の中に栄養を取り入れること

55 この文章の内容に合うものはどれか。

1. 現代人はあまり働かなくなったうえに、食べすぎるようになった。
2. 日本人は、米を中心とする食事から、肉を中心とする食事に変えていった。
3. 食事で取るエネルギーより使うエネルギーのほうが多いと、体内の脂肪が増える。
4. カロリーのとりすぎや運動不足の生活は、健康に良くない。

(2) フランスのワイン生産者団体の一つが、日本に輸出されるワインについて、ペットボトルに入れて販売することを認めることを発表した。それまでは、ワインはガラス製のびんに入れて販売することが望まれるとして否定的な立場だったが、検査の結果、ペットボトルでも中身に問題は生じないことがはっきりしたという。ペットボトル入りのものは、軽い分、輸送費が抑えられるため、数年前から販売されてきた。今回の発表で、それがさらに拡大し、売上が伸びそうだ。

56 今回の発表はどのような内容か。

1. フランス産ワインの販売方法について、日本のやり方を受け入れる。
2. フランス産ワインの検査方法について、今までの否定的な立場を改める。
3.フランス産ワインの販売方法の変更によって、売上の増加が予測される。
4. フランス産ワインの販売先を日本でも広げていくことを決定した。

(3) かつて、科学者とは、だれも考えつかなかったものを発見したり発明したりする人のことでした。だれも持っていない道具を自分で作り、それを使って研究を進め、新しい真実を発見する人、つまり、めったにいない天才でした。ところが、科学の進歩にともない、一定の技術を持ったさらに多くの科学者が必要になりました。そこで、科学者を短期間で育てるための制度ができ、多くの科学者が生まれ、必要とされる職場に送られるようになりました。科学者は一般的な職業になったのです。

57 この文章の内容に合うものはどれか。

1. 科学者という職業は、天才がなるものである。
2. 科学者を多く育てることが、科学の進歩につながる。
3.昔の科学者は天才だったが、今はそうとは限らない。
4. 科学者に対する評価は、徐々に下がってきている。

(3) かつて、科学者とは、だれも考えつかなかったものを発見したり発明したりする人のことでした。だれも持っていない道具を自分で作り、それを使って研究を進め、新しい真実を発見する人、つまり、めったにいない天才でした。ところが、科学の進歩にともない、一定の技術を持ったさらに多くの科学者が必要になりました。そこで、科学者を短期間で育てるための制度ができ、多くの科学者が生まれ、必要とされる職場に送られるようになりました。科学者は一般的な職業になったのです。

58 この文章の内容に合うものはどれか。

1. 科学者という職業は、天才がなるものである。
2.科学者を多く育てることが、科学の進歩につながる。
3.昔の科学者は天才だったが、今はそうとは限らない。
4. 科学者に対する評価は、徐々に下がってきている。

(5) 「日本全国どこも似たような町になってしまった」と言う人がいる。地方へ行っても、都会と同じような姿の駅、都会にもあるような名前のスーパーやコンビニ、ホテルばかりで、つまらないと言うのだ。しかし、こういうことを言う人は建物しか見ていないのかもしれない。実際は、そこに住む人々の生活の中に入り込んでみると、異なる点がたくさん見えてくる。その土地にずっと住んでいる人と一緒に食事でもしながら話してみるといい。「戦前、この村はこんな産業が盛んで、その影響がこんなふうに残っている」「この村の祭りには、伝統的にこんな役割がある」といったような話がいろいろ聞けるだろう。

59 筆者は、現代の日本について、どのような意見を述べているか。

1. 現代の日本にも、伝統的な産業や祭りが必要だ。
2.現代の日本にも、地方によって異なる文化がある。
3.現代の日本では、地方による文化の差が失われてしまった。
4. 現代の日本には、平均化された町と独自の文化を守る町が共存している。

問題 11 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

(1) 誰でも子供の時というのは黄金時代なのである。その時には何も感じないような平凡な出来事でも、時をへてみると、いつしか黄金に変わっている。①ふだんは気がついていな‌くても、あの時にへと想いを馳せれば、そこいら中、黄金でないものはない。 子供の頃の雑誌かなにかの教材で、点がばらばらに投げ出されていて、その点に番号が打ってある。その番号順に点を結んでいけば、ライオンやゾウの姿が浮かんでくる。これは数字を学習するための教材な‌のであるが、私は幼い頃の記憶もこれに似ていると思う。散らばった点は無数にあり、②星のように光っているものも、燃え尽きて消え入ろうとするものもある‌のだが、点と点を結んでいくと記憶がありありと甦ってくる。消えそうな点も、もう一度輝き出すのである。 そうやって現れてくるものは、結んでいく点の順番によって、どのようにでも変わっていく。 (中略) 昔はみんな子供だった‌のである。誰もが記憶の中に黄金を埋蔵させている。問題はそれを掘り起こすかどうかであって、掘ろうという意志を持ったとたん、地下鉱脈を掘りあてたかのように③黄金はあふれ出‌してくる。

(立松和平『いい人生』野草社による)
 (注1) いつしか:いつの間にか
(注2) 想いを馳せる:遠く離れている人や物事のことを思う
(注3) そこいら中:そこも、ここも、全部
(注4) 教材:教えるための材料や道具
(注5) 甦る:死にそうだったり、消えそうだったりしたものが、もう一度元気になる
(注6) 埋蔵させている:土の中に埋めてかくしてある
(注7) 鉱脈:役に立つ鉱物が埋まっているところ

60 ①ふだんは気がついていな‌くてもとは、何に気がついていないのか。

1. 毎日の生活の中の平凡な出来事
2.子供のころの平凡な出来事
3.子供時代は黄金時代だということ
4. 現平凡な毎日が黄金のような価値を持つということ

61 ②星のように光っているものも、燃え尽きて消え入ろうとするものもあるとは、ここではどのような内容を指すか。

1. りっぱなライオンやゾウもいるが、年をとって元気がないライオンやゾウもいる。
2.はっきり覚えている出来事もあるが、ほとんど忘れてしまった出来事もある
3.美しくはっきり見える点もあるが、はっきり見えない点もある。
4. 点と点をきれいに結んで書けた線もあるが、うまく書けなくて消えそうな線もある。

62 ③黄金はあふれ出してくるの「黄金」とは何か。なぜあふれ出してくるのか。

1. 「黄金」とは美しい心のこと‌で、それは子供の中に隠れているからである。
2.「黄金」とは努力する力のこと‌で、それはみんなが持っているからである。
3.「黄金」とは美しい思い出で、それを思い出そうとしたからである。
4. 「黄金」とは子供のときの才能で、それを伸ばそうと努力したからである。

(2)

ある哲学者が、こんな打ち明け話をした。

学生のころ、陸上競技の選手をしていたこの人は、運動と勉強の両方をするのは、忙しい。

充分な勉強もできない。こう考えて、思い切って、陸上競技の練習をやめてしまった。それで勉強の成績は上がるだろうと考えたが、実際には、逆に成績が下がってしまった。おかしいと反省して、やはり、忙しくなくなったことで、勉強の能率が悪くなり、手早くしていた勉強が時間の増えた分、のろくなったということがわかった。運動と勉強の両方をしていたときの集中がゆるんでしまったのは失敗だったと、この哲学者は若き日を回顧した。なまじ時間があると、仕事の能率が悪くなる。忙しい方がよく仕事ができる、というのは、ヒマな人には想定外のことである。

仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間があまる。時間があると思うと、仕事がのろくなり、のんびりするから、時間内に仕上げることもできなくなったりする。(中略)

予定表をそばに置いて、予定と競争して勉強すると、どんどんすすみ、とても無理だと思ったことが予定の時間内にできてしまい時間があまることもある。忙しくしたから、ヒマが生まれたのである。ヒマな人がたくさんの仕事を予定して時間内にこなすようにすれば、つまらぬことに時間を空費することはなくなると気づいたという。

(外山滋比古『傷のあるリンゴ』東京書籍による)

(注 1) 打ち明け話をする:言わないでかくしていたことを話す
(注 2) 回顧する:昔のことを思い出す
(注 3) なまじ時間があると:十分ではなくても時間に余裕があると
(注 4) こなす:やるべきことを処理する
(注 5) 空費する:むだに使う

63 ①ある哲学者が話した内容として、正しいものはどれか。

1. 彼は、学生時代に勉強の成績もよかったから、陸上競技の選手にもなった。
2.彼は、学生時代に陸上競技の選手だったから、勉強の成績が下がってしまった。
3.彼は、学生時代に勉強の成績が下がってしまったから、陸上競技をやめた。
4. 彼は、学生時代に陸上競技をやめたら、勉強の成績が下がってしまった。

64 ②忙しくしたから、ヒマが生まれたとは、どういう意味か。

1. 忙しい人は、ヒマをつくろうとがんばるから、ヒマができる。
2.忙しい人は、能率よく仕事をしようとするから、ヒマができる。
3.忙しい人は、ヒマをつくることに慣れているから、ヒマができる。
4. 忙しい人は、のんびりするときにも集中できるから、ヒマができる。

65 筆者が述べたいことは何か。

1. 忙しい人ほど、ヒマができる。
2.ヒマな人ほど、ヒマを上手に使える。
3.忙しい人はいつも忙しく、ヒマな人はいつもヒマである。
4. ヒマになれば、時間をむだにすることはないだろう。

(3)「一度」とか「一人」とかいう言葉は数を示すものであり、それ自体には良いも悪いもない。しかし昨今、それらの言葉がとりわけ騒々しく耳を打ち目にとまるのは、「百年に一度」とか「千人に一人」といった言い回しが多用されているためである。つまりこの「一度」や「一人」における「一」は、百年とか千人といった遥かに大きな数に対応する「一」であり、確率を表す数字ということになるのだろう。たとえば百年に一度の大災害に見舞われるとか、千人に一人の割合で発生する事故の犠牲者になるとかいったような形でこの数字は使われる。そして多くの場合、ここの数量表現は、だから実際には人は滅多にそんな困った事態にぶつかるものではありませんよ、と①人々を安心させる働きを担っているような気がしてならない。別の見方をすれば、本人がその確率を承知して暮らしている以上、もし天災に出会っても、天から降って来る人工衛星のかけらに当たっても、医療面でのトラブルに巻き込まれても、誰も責任を問われることはなくなるのかもしれない。確率を示す数字が全く必要ないなどとは思わない。少なくともそれは、ごく大雑把な見当をつける上では役に立つことも多いだろう。ただ忘れてはならぬのは、もし何かが起こった際には、その当事者は分母の数字に関係なく、②分子の「一」である点だ。その時には自分にとって分母と分子は同じ数となる。つまり、一分の一になってしまう。だから「一度」や「一人」を気軽に扱って欲しくない。分母は数字でも分子は数字ではないのだから。(黒井千次「大きな分母」『ベスト・エッセイ 2012』光村図書による)
(注 1) 耳を打ち目にとまる:聞いたり見たりして気にかかる
(注 2) 遥かに:ずっと
(注 3) 大災害に見舞われる:台風、地震、事故など、とても大変なことにあう
(注 4) 犠牲者:被害にあった人
(注 5) 人工衛星のかけら:主に地球の周りを回っている人工物がこわれて小さくなったもの
(注 6) 大雑把な見当をつける:だいたいこのぐらいだろうと予想する

(注 7) 分母:

66 「百年に一度」や「千人に一人」という言い方は、なぜ①人々を安心させるのか。

1. そのような言い方は、起こる確率が低いことを示すから
2.そのような言い方は、よく使われていてめずらしくないから
3.そのような言い方は、困ったことが起こらないようにするために使われるから
4. そのような言い方は、人々に困ったことがあっても仕方ないと思わせるから

67 ②忘れてはならぬとは、だれが「忘れてはならぬ」のか。

1. この文章の筆者
2.確率を示す数字が役に立つと考える人
3.何かが起こった際の当事者
4. すべての人々

68 筆者が主張したいことは何か。

1. 災害の起きる確率を数字で表すことはやめたほうがいい。
2.災害の起きる確率を数字で表すなら、人々を安心させる数字を使ってほしい。
3.何かが起こった際の当事者
4. 「百年に一度」「千人に一人」などの表現は、当事者の現実の姿を表すものではない。

問題 12 次の A と B はそれぞれ、「会話するときに大切なこと」について書かれた文章である。二つの文章を読んで、あとの問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

A 世の中には、人の話を聞くのが実にうまい人がいます。そういう人は、話す人を見つめながら表情豊かに興味深そうに反応しながら聞いてくれるので、話す方も、自分が受け入れられているという安心感を覚え、その人の方をじっと見つめて話し続けたくなるものです。自分にとって好ましい感じの人だったり、より親しい人であったりすれば、なおさらでしょう。しかし、数人で会話をしているときは、注意しなければなりません。自分にとって好ましいある特定の人ばかりを見ながら話を続ければ、それ以外の人は自分が軽視されているような気になり、いい気分ではないでしょう。等しい割合で視線を送ることが、グループで話すときには大切なのです。

B 最近「傾聴」という言葉をよく聞く。話を聞くときに、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で聞くことで、もともとはカウンセリングなどで使われる手法である。学校で教えられたり企業の研修でも取り上げられたりするからであろうか、話をしているときに「なるほど」「そうですね」「たしかに」などとあいづちを打ちながら話を聞いてくれる人が、若い人を中心に増えたような気がする。それはたいへんに結構なことではある。聞いているのかいないのか、わからないように無反応であるよりは、ずっとよいだろう。しかし、これも度が過ぎれば、「この人はいつも聞いてはくれるが、自分の意見は言わない人だ」と思われてしまう危険性もある。相手が何を求めているのかを注意深く考慮し、時と場合に応じて、聞く態度を調整する必要があるのではないだろうか。

69 A と B のどちらの文章にも触れられている点は何か。

1. 話し手にとって好ましい、聞き手の態度
2.話をするときに、相手によい印象を与える方法
3.話を聞くときの、あいづちの重要性
4. 自分の意見を軽々しく言わないことの重要性

70 A と B について、正しいものはどれか。

1. A は話をするときの視線の重要性、B は話を聞くときの共感の重要性を主張している。
2.A も B も傾聴の重要性について主張している。
3.A はグループで会話しているときの聞く態度について、B は二人で話をしているときの聞く態度について述べている。
4. A は話をするときに気を付けるべき点について、B は話を聞くときに気を付けるべき点について述べている。

問題 13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

私たちは、何かを伝えようとするとき、伝える内容の方に一生懸命になる。しかし聞く方は、予備知識も含め、あなたというメディア全体が放っているものと、発言内容の「足し算」で聞いている。
「仕事を抱え込んでしまって困っている山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言ったって、説得力がない。
しかし、「新しいものづくりをしていると評判の山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言えば、みんな「いいことを言うぞ」と聞き耳を立てるだろう。そういう状況の中で話し始めれば、同じことを言っても、よく理解され、発言は通りやすくなる。発言が通れば、信頼感が増し、さらに発言が通りやすくなると、いいスパイラルになっていく。
どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの話を聞こうという気持ちを引き出せるのか?どうしたら、クライアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企画なら間違いない」と思ってもらえるのか? 
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。
「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。 
自分以上に見られたい、という人もいると思うが、私はその必要はないし、戦略としてうまくないと思う。考えてみてほしい。外から見て人があなたに期待する、その「期待値」に、常に自分の内面がともなわないのだ。コミュニケーションの入り口はよくても、関わるごとに相手は、期待以下の実感をもつ。コミュニケーションの出口には、「幻滅」が待っている。
そうではなく、自分の偽らざる内面のうち、どの面を見せ、謳っていくかだと思う。 
「メディア力」をつくるものは何だろう?(中略)
自分の営みによって、結果的に形成されていく部分が大きいと私は思う。日ごろの、立ち居ふるまい・ファッション・表情。人への接し方、周囲への貢献度、実績。何をめざし、どう生きているか、それをどう伝えているか?それら全ての積み重ねが、周囲の人の中にあなたの印象を形づくり、評判をつくり、ふたたび、「メディア力」として、あなたに舞いもどってくる。動きやすくするのも、動きにくくするのも、自分次第だ。
(山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』筑摩書房による)

(注1) メディア:情報を伝える手段
 (注2) 聞き耳を立てる:注意を集中させて聞く
(注3) スパイラル:効果を増しながらくり返していくこと
 (注4) クライアント:仕事を依頼してきた人
 (注5) 幻滅:期待を裏切られてがっかりすること
 (注6) 謳う:表現し、主張する
 (注7) 舞いもどってくる:もとのところに戻ってくる

71 ①説得力がないのは、なぜか

1. 発言内容が理解しにくいから
2.発言のしかたに問題があるから
3.発言する人が信頼されていないから
4. 発言を聞く人に予備知識がないから

72 ②コミュニケーションの入り口はよくてもとは、どういう意味か。

1. 実際に話す前には、周囲から「あの人の言うことなら間違いない」と思われても
2.実際に話す前には、周囲の人とうまくコミュニケーションすることができても
3.実際に話し始めたときには、その内容がすばらしいと思われても
4. 実際に話し始めたときには、スピーチの方法がすばらしいと思われても

73 筆者は、人に何かを伝える場合に大切なのは、どんなことだと言っているか。

1. 「この人の話なら聞こう」と周囲に思わせる評判をつくること
2.「この人はコミュニケーションが上手だ」と周囲に思わせる印象をつくること
3.どのようなメディアを使って伝えたら効果が高いかを考えること
4. 伝える内容を考える前に、周囲の人といい人間関係を作り上げておくこと

問題 14 右のページは、DVDのレンタルプランに関するサイトである。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

74 上野さんは、「無料お試し」を利用してから、プランBを利用しようと考えている。どのように手続きをしたらいいか。

1. 会員登録し、プランBを選択する。次に希望のDVDを注文リストに登録する。
2.会員登録し、さらにプランBの無料お試しに登録する。無料お試し期間中にプランBを申し込む。
3.会員登録し、さらにプランBの無料お試しに登録する。そのままプランBの利用を続ける。
4. 会員登録し、プランBを選択する.希望のDVDを注文リストに登録し、DVDを送る。

75 入会後2か月の間で、レンタル1枚の費用が一番安いのはだれか。

1.春子さん(プランAの「無料お試し」を利用してから、プランAを申し込んで、計20枚借りた。)
2.夏子さん(プランBの「無料お試し」を利用してから、プランBを申し込んで、計16枚借りた。)
3.秋子さん(最初からプランCを申し込んで、計10枚借りた。)
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  • 無料お試しのご利用は1回に限らせていただきます(再度入会されても、以前に無料お試しを利用されたことがある場合は、再度無料お試しを利用することはできません)。

ĐỌC HIỂU N2 LẦN 1

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問題 13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。(1問4点)

私たちは、何かを伝えようとするとき、伝える内容の方に一生懸命になる。しかし聞く方は、予備知識も含め、あなたというメディア全体が放っているものと、発言内容の「足し算」で聞いている。
「仕事を抱え込んでしまって困っている山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言ったって、説得力がない。
しかし、「新しいものづくりをしていると評判の山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言えば、みんな「いいことを言うぞ」と聞き耳を立てるだろう。そういう状況の中で話し始めれば、同じことを言っても、よく理解され、発言は通りやすくなる。発言が通れば、信頼感が増し、さらに発言が通りやすくなると、いいスパイラルになっていく。
どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの話を聞こうという気持ちを引き出せるのか?どうしたら、クライアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企画なら間違いない」と思ってもらえるのか? 
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。
「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。 
自分以上に見られたい、という人もいると思うが、私はその必要はないし、戦略としてうまくないと思う。考えてみてほしい。外から見て人があなたに期待する、その「期待値」に、常に自分の内面がともなわないのだ。コミュニケーションの入り口はよくても、関わるごとに相手は、期待以下の実感をもつ。コミュニケーションの出口には、「幻滅」が待っている。
そうではなく、自分の偽らざる内面のうち、どの面を見せ、謳っていくかだと思う。 
「メディア力」をつくるものは何だろう?(中略)
自分の営みによって、結果的に形成されていく部分が大きいと私は思う。日ごろの、立ち居ふるまい・ファッション・表情。人への接し方、周囲への貢献度、実績。何をめざし、どう生きているか、それをどう伝えているか?それら全ての積み重ねが、周囲の人の中にあなたの印象を形づくり、評判をつくり、ふたたび、「メディア力」として、あなたに舞いもどってくる。動きやすくするのも、動きにくくするのも、自分次第だ。
(山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』筑摩書房による)

(注1) メディア:情報を伝える手段
 (注2) 聞き耳を立てる:注意を集中させて聞く
(注3) スパイラル:効果を増しながらくり返していくこと
 (注4) クライアント:仕事を依頼してきた人
 (注5) 幻滅:期待を裏切られてがっかりすること
 (注6) 謳う:表現し、主張する
 (注7) 舞いもどってくる:もとのところに戻ってくる

71 ①説得力がないのは、なぜか

1. 発言内容が理解しにくいから
2.発言のしかたに問題があるから
3.発言する人が信頼されていないから
4. 発言を聞く人に予備知識がないから

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私たちは、何かを伝えようとするとき、伝える内容の方に一生懸命になる。しかし聞く方は、予備知識も含め、あなたというメディア全体が放っているものと、発言内容の「足し算」で聞いている。
「仕事を抱え込んでしまって困っている山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言ったって、説得力がない。
しかし、「新しいものづくりをしていると評判の山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言えば、みんな「いいことを言うぞ」と聞き耳を立てるだろう。そういう状況の中で話し始めれば、同じことを言っても、よく理解され、発言は通りやすくなる。発言が通れば、信頼感が増し、さらに発言が通りやすくなると、いいスパイラルになっていく。
どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの話を聞こうという気持ちを引き出せるのか?どうしたら、クライアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企画なら間違いない」と思ってもらえるのか? 
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。
「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。 
自分以上に見られたい、という人もいると思うが、私はその必要はないし、戦略としてうまくないと思う。考えてみてほしい。外から見て人があなたに期待する、その「期待値」に、常に自分の内面がともなわないのだ。コミュニケーションの入り口はよくても、関わるごとに相手は、期待以下の実感をもつ。コミュニケーションの出口には、「幻滅」が待っている。
そうではなく、自分の偽らざる内面のうち、どの面を見せ、謳っていくかだと思う。 
「メディア力」をつくるものは何だろう?(中略)
自分の営みによって、結果的に形成されていく部分が大きいと私は思う。日ごろの、立ち居ふるまい・ファッション・表情。人への接し方、周囲への貢献度、実績。何をめざし、どう生きているか、それをどう伝えているか?それら全ての積み重ねが、周囲の人の中にあなたの印象を形づくり、評判をつくり、ふたたび、「メディア力」として、あなたに舞いもどってくる。動きやすくするのも、動きにくくするのも、自分次第だ。
(山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』筑摩書房による)

(注1) メディア:情報を伝える手段
 (注2) 聞き耳を立てる:注意を集中させて聞く
(注3) スパイラル:効果を増しながらくり返していくこと
 (注4) クライアント:仕事を依頼してきた人
 (注5) 幻滅:期待を裏切られてがっかりすること
 (注6) 謳う:表現し、主張する
 (注7) 舞いもどってくる:もとのところに戻ってくる

72 ②コミュニケーションの入り口はよくてもとは、どういう意味か。

1. 実際に話す前には、周囲から「あの人の言うことなら間違いない」と思われても
2.実際に話す前には、周囲の人とうまくコミュニケーションすることができても
3.実際に話し始めたときには、その内容がすばらしいと思われても
4. 実際に話し始めたときには、スピーチの方法がすばらしいと思われても

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私たちは、何かを伝えようとするとき、伝える内容の方に一生懸命になる。しかし聞く方は、予備知識も含め、あなたというメディア全体が放っているものと、発言内容の「足し算」で聞いている。
「仕事を抱え込んでしまって困っている山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言ったって、説得力がない。
しかし、「新しいものづくりをしていると評判の山田さん」が、「新商品は、何をつくるかよりも、いかに新しいつくり方をするかです」と言えば、みんな「いいことを言うぞ」と聞き耳を立てるだろう。そういう状況の中で話し始めれば、同じことを言っても、よく理解され、発言は通りやすくなる。発言が通れば、信頼感が増し、さらに発言が通りやすくなると、いいスパイラルになっていく。
どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの話を聞こうという気持ちを引き出せるのか?どうしたら、クライアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企画なら間違いない」と思ってもらえるのか? 
自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。
「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。 
自分以上に見られたい、という人もいると思うが、私はその必要はないし、戦略としてうまくないと思う。考えてみてほしい。外から見て人があなたに期待する、その「期待値」に、常に自分の内面がともなわないのだ。コミュニケーションの入り口はよくても、関わるごとに相手は、期待以下の実感をもつ。コミュニケーションの出口には、「幻滅」が待っている。
そうではなく、自分の偽らざる内面のうち、どの面を見せ、謳っていくかだと思う。 
「メディア力」をつくるものは何だろう?(中略)
自分の営みによって、結果的に形成されていく部分が大きいと私は思う。日ごろの、立ち居ふるまい・ファッション・表情。人への接し方、周囲への貢献度、実績。何をめざし、どう生きているか、それをどう伝えているか?それら全ての積み重ねが、周囲の人の中にあなたの印象を形づくり、評判をつくり、ふたたび、「メディア力」として、あなたに舞いもどってくる。動きやすくするのも、動きにくくするのも、自分次第だ。
(山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』筑摩書房による)

(注1) メディア:情報を伝える手段
 (注2) 聞き耳を立てる:注意を集中させて聞く
(注3) スパイラル:効果を増しながらくり返していくこと
 (注4) クライアント:仕事を依頼してきた人
 (注5) 幻滅:期待を裏切られてがっかりすること
 (注6) 謳う:表現し、主張する
 (注7) 舞いもどってくる:もとのところに戻ってくる

73 筆者は、人に何かを伝える場合に大切なのは、どんなことだと言っているか。

1. 「この人の話なら聞こう」と周囲に思わせる評判をつくること
2.「この人はコミュニケーションが上手だ」と周囲に思わせる印象をつくること
3.どのようなメディアを使って伝えたら効果が高いかを考えること
4. 伝える内容を考える前に、周囲の人といい人間関係を作り上げておくこと

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問題 14 右のページは、DVDのレンタルプランに関するサイトである。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

74 上野さんは、「無料お試し」を利用してから、プランBを利用しようと考えている。どのように手続きをしたらいいか。

1. 会員登録し、プランBを選択する。次に希望のDVDを注文リストに登録する。
2.会員登録し、さらにプランBの無料お試しに登録する。無料お試し期間中にプランBを申し込む。
3.会員登録し、さらにプランBの無料お試しに登録する。そのままプランBの利用を続ける。
4. 会員登録し、プランBを選択する.希望のDVDを注文リストに登録し、DVDを送る。

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  • 利用のしかた
1.ホームページで会員登録し、入会(その際にプランを選択)
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  • 使い方に合わせて選べる3つのプラン

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利用料金(1か月)

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プランA

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入会日から1か月

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  • レンタルプランCの場合は、無料お試しなしで、登録完了後、有料にてレンタル開始となります。
  • 無料お試しのご利用は1回に限らせていただきます(再度入会されても、以前に無料お試しを利用されたことがある場合は、再度無料お試しを利用することはできません)。

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75 入会後2か月の間で、レンタル1枚の費用が一番安いのはだれか。

1.春子さん(プランAの「無料お試し」を利用してから、プランAを申し込んで、計20枚借りた。)
2.夏子さん(プランBの「無料お試し」を利用してから、プランBを申し込んで、計16枚借りた。)
3.秋子さん(最初からプランCを申し込んで、計10枚借りた。)
4. 冬子さん(プランAの「無料お試し」を利用してから、プランCを申し込んで、計20枚借りた。)

 

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  • 利用のしかた
1.ホームページで会員登録し、入会(その際にプランを選択)
2.ご希望のDVDを注文リストに登録
3.DVDを郵送
4. ご視聴されたDVDをポストに返却

 

  • 使い方に合わせて選べる3つのプラン

プラン

利用料金(1か月)

無料お試し期間

レンタル枚数(1か月)

プランA

1940円

入会日から1か月

借り放題

プランB

1600円

入会日から1か月

10枚まで

プランC

1000円

なし

5枚まで

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A 世の中には、人の話を聞くのが実にうまい人がいます。そういう人は、話す人を見つめながら表情豊かに興味深そうに反応しながら聞いてくれるので、話す方も、自分が受け入れられているという安心感を覚え、その人の方をじっと見つめて話し続けたくなるものです。自分にとって好ましい感じの人だったり、より親しい人であったりすれば、なおさらでしょう。しかし、数人で会話をしているときは、注意しなければなりません。自分にとって好ましいある特定の人ばかりを見ながら話を続ければ、それ以外の人は自分が軽視されているような気になり、いい気分ではないでしょう。等しい割合で視線を送ることが、グループで話すときには大切なのです。

B 最近「傾聴」という言葉をよく聞く。話を聞くときに、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で聞くことで、もともとはカウンセリングなどで使われる手法である。学校で教えられたり企業の研修でも取り上げられたりするからであろうか、話をしているときに「なるほど」「そうですね」「たしかに」などとあいづちを打ちながら話を聞いてくれる人が、若い人を中心に増えたような気がする。それはたいへんに結構なことではある。聞いているのかいないのか、わからないように無反応であるよりは、ずっとよいだろう。しかし、これも度が過ぎれば、「この人はいつも聞いてはくれるが、自分の意見は言わない人だ」と思われてしまう危険性もある。相手が何を求めているのかを注意深く考慮し、時と場合に応じて、聞く態度を調整する必要があるのではないだろうか。

70 A と B について、正しいものはどれか。

1. A は話をするときの視線の重要性、B は話を聞くときの共感の重要性を主張している。
2.A も B も傾聴の重要性について主張している。
3.A はグループで会話しているときの聞く態度について、B は二人で話をしているときの聞く態度について述べている。
4. A は話をするときに気を付けるべき点について、B は話を聞くときに気を付けるべき点について述べている。

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問題 12 次の A と B はそれぞれ、「会話するときに大切なこと」について書かれた文章である。二つの文章を読んで、あとの問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。(1問3点)

A 世の中には、人の話を聞くのが実にうまい人がいます。そういう人は、話す人を見つめながら表情豊かに興味深そうに反応しながら聞いてくれるので、話す方も、自分が受け入れられているという安心感を覚え、その人の方をじっと見つめて話し続けたくなるものです。自分にとって好ましい感じの人だったり、より親しい人であったりすれば、なおさらでしょう。しかし、数人で会話をしているときは、注意しなければなりません。自分にとって好ましいある特定の人ばかりを見ながら話を続ければ、それ以外の人は自分が軽視されているような気になり、いい気分ではないでしょう。等しい割合で視線を送ることが、グループで話すときには大切なのです。

B 最近「傾聴」という言葉をよく聞く。話を聞くときに、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で聞くことで、もともとはカウンセリングなどで使われる手法である。学校で教えられたり企業の研修でも取り上げられたりするからであろうか、話をしているときに「なるほど」「そうですね」「たしかに」などとあいづちを打ちながら話を聞いてくれる人が、若い人を中心に増えたような気がする。それはたいへんに結構なことではある。聞いているのかいないのか、わからないように無反応であるよりは、ずっとよいだろう。しかし、これも度が過ぎれば、「この人はいつも聞いてはくれるが、自分の意見は言わない人だ」と思われてしまう危険性もある。相手が何を求めているのかを注意深く考慮し、時と場合に応じて、聞く態度を調整する必要があるのではないだろうか。

69 A と B のどちらの文章にも触れられている点は何か。

1. 話し手にとって好ましい、聞き手の態度
2.話をするときに、相手によい印象を与える方法
3.話を聞くときの、あいづちの重要性
4. 自分の意見を軽々しく言わないことの重要性

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(3)「一度」とか「一人」とかいう言葉は数を示すものであり、それ自体には良いも悪いもない。しかし昨今、それらの言葉がとりわけ騒々しく耳を打ち目にとまるのは、「百年に一度」とか「千人に一人」といった言い回しが多用されているためである。つまりこの「一度」や「一人」における「一」は、百年とか千人といった遥かに大きな数に対応する「一」であり、確率を表す数字ということになるのだろう。たとえば百年に一度の大災害に見舞われるとか、千人に一人の割合で発生する事故の犠牲者になるとかいったような形でこの数字は使われる。そして多くの場合、ここの数量表現は、だから実際には人は滅多にそんな困った事態にぶつかるものではありませんよ、と①人々を安心させる働きを担っているような気がしてならない。別の見方をすれば、本人がその確率を承知して暮らしている以上、もし天災に出会っても、天から降って来る人工衛星のかけらに当たっても、医療面でのトラブルに巻き込まれても、誰も責任を問われることはなくなるのかもしれない。確率を示す数字が全く必要ないなどとは思わない。少なくともそれは、ごく大雑把な見当をつける上では役に立つことも多いだろう。ただ忘れてはならぬのは、もし何かが起こった際には、その当事者は分母の数字に関係なく、②分子の「一」である点だ。その時には自分にとって分母と分子は同じ数となる。つまり、一分の一になってしまう。だから「一度」や「一人」を気軽に扱って欲しくない。分母は数字でも分子は数字ではないのだから。(黒井千次「大きな分母」『ベスト・エッセイ 2012』光村図書による)
(注 1) 耳を打ち目にとまる:聞いたり見たりして気にかかる
(注 2) 遥かに:ずっと
(注 3) 大災害に見舞われる:台風、地震、事故など、とても大変なことにあう
(注 4) 犠牲者:被害にあった人
(注 5) 人工衛星のかけら:主に地球の周りを回っている人工物がこわれて小さくなったもの
(注 6) 大雑把な見当をつける:だいたいこのぐらいだろうと予想する

(注 7) 分母:

68 筆者が主張したいことは何か。

1. 災害の起きる確率を数字で表すことはやめたほうがいい。
2.災害の起きる確率を数字で表すなら、人々を安心させる数字を使ってほしい。
3.何かが起こった際の当事者
4. 「百年に一度」「千人に一人」などの表現は、当事者の現実の姿を表すものではない。

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(3)「一度」とか「一人」とかいう言葉は数を示すものであり、それ自体には良いも悪いもない。しかし昨今、それらの言葉がとりわけ騒々しく耳を打ち目にとまるのは、「百年に一度」とか「千人に一人」といった言い回しが多用されているためである。つまりこの「一度」や「一人」における「一」は、百年とか千人といった遥かに大きな数に対応する「一」であり、確率を表す数字ということになるのだろう。たとえば百年に一度の大災害に見舞われるとか、千人に一人の割合で発生する事故の犠牲者になるとかいったような形でこの数字は使われる。そして多くの場合、ここの数量表現は、だから実際には人は滅多にそんな困った事態にぶつかるものではありませんよ、と①人々を安心させる働きを担っているような気がしてならない。別の見方をすれば、本人がその確率を承知して暮らしている以上、もし天災に出会っても、天から降って来る人工衛星のかけらに当たっても、医療面でのトラブルに巻き込まれても、誰も責任を問われることはなくなるのかもしれない。確率を示す数字が全く必要ないなどとは思わない。少なくともそれは、ごく大雑把な見当をつける上では役に立つことも多いだろう。ただ忘れてはならぬのは、もし何かが起こった際には、その当事者は分母の数字に関係なく、②分子の「一」である点だ。その時には自分にとって分母と分子は同じ数となる。つまり、一分の一になってしまう。だから「一度」や「一人」を気軽に扱って欲しくない。分母は数字でも分子は数字ではないのだから。(黒井千次「大きな分母」『ベスト・エッセイ 2012』光村図書による)
(注 1) 耳を打ち目にとまる:聞いたり見たりして気にかかる
(注 2) 遥かに:ずっと
(注 3) 大災害に見舞われる:台風、地震、事故など、とても大変なことにあう
(注 4) 犠牲者:被害にあった人
(注 5) 人工衛星のかけら:主に地球の周りを回っている人工物がこわれて小さくなったもの
(注 6) 大雑把な見当をつける:だいたいこのぐらいだろうと予想する

(注 7) 分母:

67 ②忘れてはならぬとは、だれが「忘れてはならぬ」のか。

1. この文章の筆者
2.確率を示す数字が役に立つと考える人
3.何かが起こった際の当事者
4. すべての人々

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(3)「一度」とか「一人」とかいう言葉は数を示すものであり、それ自体には良いも悪いもない。しかし昨今、それらの言葉がとりわけ騒々しく耳を打ち目にとまるのは、「百年に一度」とか「千人に一人」といった言い回しが多用されているためである。つまりこの「一度」や「一人」における「一」は、百年とか千人といった遥かに大きな数に対応する「一」であり、確率を表す数字ということになるのだろう。たとえば百年に一度の大災害に見舞われるとか、千人に一人の割合で発生する事故の犠牲者になるとかいったような形でこの数字は使われる。そして多くの場合、ここの数量表現は、だから実際には人は滅多にそんな困った事態にぶつかるものではありませんよ、と①人々を安心させる働きを担っているような気がしてならない。別の見方をすれば、本人がその確率を承知して暮らしている以上、もし天災に出会っても、天から降って来る人工衛星のかけらに当たっても、医療面でのトラブルに巻き込まれても、誰も責任を問われることはなくなるのかもしれない。確率を示す数字が全く必要ないなどとは思わない。少なくともそれは、ごく大雑把な見当をつける上では役に立つことも多いだろう。ただ忘れてはならぬのは、もし何かが起こった際には、その当事者は分母の数字に関係なく、②分子の「一」である点だ。その時には自分にとって分母と分子は同じ数となる。つまり、一分の一になってしまう。だから「一度」や「一人」を気軽に扱って欲しくない。分母は数字でも分子は数字ではないのだから。(黒井千次「大きな分母」『ベスト・エッセイ 2012』光村図書による)
(注 1) 耳を打ち目にとまる:聞いたり見たりして気にかかる
(注 2) 遥かに:ずっと
(注 3) 大災害に見舞われる:台風、地震、事故など、とても大変なことにあう
(注 4) 犠牲者:被害にあった人
(注 5) 人工衛星のかけら:主に地球の周りを回っている人工物がこわれて小さくなったもの
(注 6) 大雑把な見当をつける:だいたいこのぐらいだろうと予想する

(注 7) 分母:

66 「百年に一度」や「千人に一人」という言い方は、なぜ①人々を安心させるのか。

1. そのような言い方は、起こる確率が低いことを示すから
2.そのような言い方は、よく使われていてめずらしくないから
3.そのような言い方は、困ったことが起こらないようにするために使われるから
4. そのような言い方は、人々に困ったことがあっても仕方ないと思わせるから

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ある哲学者が、こんな打ち明け話をした。

学生のころ、陸上競技の選手をしていたこの人は、運動と勉強の両方をするのは、忙しい。

充分な勉強もできない。こう考えて、思い切って、陸上競技の練習をやめてしまった。それで勉強の成績は上がるだろうと考えたが、実際には、逆に成績が下がってしまった。おかしいと反省して、やはり、忙しくなくなったことで、勉強の能率が悪くなり、手早くしていた勉強が時間の増えた分、のろくなったということがわかった。運動と勉強の両方をしていたときの集中がゆるんでしまったのは失敗だったと、この哲学者は若き日を回顧した。なまじ時間があると、仕事の能率が悪くなる。忙しい方がよく仕事ができる、というのは、ヒマな人には想定外のことである。

仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間があまる。時間があると思うと、仕事がのろくなり、のんびりするから、時間内に仕上げることもできなくなったりする。(中略)

予定表をそばに置いて、予定と競争して勉強すると、どんどんすすみ、とても無理だと思ったことが予定の時間内にできてしまい時間があまることもある。忙しくしたから、ヒマが生まれたのである。ヒマな人がたくさんの仕事を予定して時間内にこなすようにすれば、つまらぬことに時間を空費することはなくなると気づいたという。

(外山滋比古『傷のあるリンゴ』東京書籍による)

(注 1) 打ち明け話をする:言わないでかくしていたことを話す
(注 2) 回顧する:昔のことを思い出す
(注 3) なまじ時間があると:十分ではなくても時間に余裕があると
(注 4) こなす:やるべきことを処理する
(注 5) 空費する:むだに使う

65 筆者が述べたいことは何か。

1. 忙しい人ほど、ヒマができる。
2.ヒマな人ほど、ヒマを上手に使える。
3.忙しい人はいつも忙しく、ヒマな人はいつもヒマである。
4. ヒマになれば、時間をむだにすることはないだろう。

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ある哲学者が、こんな打ち明け話をした。

学生のころ、陸上競技の選手をしていたこの人は、運動と勉強の両方をするのは、忙しい。

充分な勉強もできない。こう考えて、思い切って、陸上競技の練習をやめてしまった。それで勉強の成績は上がるだろうと考えたが、実際には、逆に成績が下がってしまった。おかしいと反省して、やはり、忙しくなくなったことで、勉強の能率が悪くなり、手早くしていた勉強が時間の増えた分、のろくなったということがわかった。運動と勉強の両方をしていたときの集中がゆるんでしまったのは失敗だったと、この哲学者は若き日を回顧した。なまじ時間があると、仕事の能率が悪くなる。忙しい方がよく仕事ができる、というのは、ヒマな人には想定外のことである。

仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間があまる。時間があると思うと、仕事がのろくなり、のんびりするから、時間内に仕上げることもできなくなったりする。(中略)

予定表をそばに置いて、予定と競争して勉強すると、どんどんすすみ、とても無理だと思ったことが予定の時間内にできてしまい時間があまることもある。忙しくしたから、ヒマが生まれたのである。ヒマな人がたくさんの仕事を予定して時間内にこなすようにすれば、つまらぬことに時間を空費することはなくなると気づいたという。

(外山滋比古『傷のあるリンゴ』東京書籍による)

(注 1) 打ち明け話をする:言わないでかくしていたことを話す
(注 2) 回顧する:昔のことを思い出す
(注 3) なまじ時間があると:十分ではなくても時間に余裕があると
(注 4) こなす:やるべきことを処理する
(注 5) 空費する:むだに使う

64 ②忙しくしたから、ヒマが生まれたとは、どういう意味か。

1. 忙しい人は、ヒマをつくろうとがんばるから、ヒマができる。
2.忙しい人は、能率よく仕事をしようとするから、ヒマができる。
3.忙しい人は、ヒマをつくることに慣れているから、ヒマができる。
4. 忙しい人は、のんびりするときにも集中できるから、ヒマができる。

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(2)

ある哲学者が、こんな打ち明け話をした。

学生のころ、陸上競技の選手をしていたこの人は、運動と勉強の両方をするのは、忙しい。

充分な勉強もできない。こう考えて、思い切って、陸上競技の練習をやめてしまった。それで勉強の成績は上がるだろうと考えたが、実際には、逆に成績が下がってしまった。おかしいと反省して、やはり、忙しくなくなったことで、勉強の能率が悪くなり、手早くしていた勉強が時間の増えた分、のろくなったということがわかった。運動と勉強の両方をしていたときの集中がゆるんでしまったのは失敗だったと、この哲学者は若き日を回顧した。なまじ時間があると、仕事の能率が悪くなる。忙しい方がよく仕事ができる、というのは、ヒマな人には想定外のことである。

仕事が多くなれば、仕事が早くなり、案外時間があまる。時間があると思うと、仕事がのろくなり、のんびりするから、時間内に仕上げることもできなくなったりする。(中略)

予定表をそばに置いて、予定と競争して勉強すると、どんどんすすみ、とても無理だと思ったことが予定の時間内にできてしまい時間があまることもある。忙しくしたから、ヒマが生まれたのである。ヒマな人がたくさんの仕事を予定して時間内にこなすようにすれば、つまらぬことに時間を空費することはなくなると気づいたという。

(外山滋比古『傷のあるリンゴ』東京書籍による)

(注 1) 打ち明け話をする:言わないでかくしていたことを話す
(注 2) 回顧する:昔のことを思い出す
(注 3) なまじ時間があると:十分ではなくても時間に余裕があると
(注 4) こなす:やるべきことを処理する
(注 5) 空費する:むだに使う

63 ①ある哲学者が話した内容として、正しいものはどれか。

1. 彼は、学生時代に勉強の成績もよかったから、陸上競技の選手にもなった。
2.彼は、学生時代に陸上競技の選手だったから、勉強の成績が下がってしまった。
3.彼は、学生時代に勉強の成績が下がってしまったから、陸上競技をやめた。
4. 彼は、学生時代に陸上競技をやめたら、勉強の成績が下がってしまった。

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(1) 誰でも子供の時というのは黄金時代なのである。その時には何も感じないような平凡な出来事でも、時をへてみると、いつしか黄金に変わっている。①ふだんは気がついていな‌くても、あの時にへと想いを馳せれば、そこいら中、黄金でないものはない。 子供の頃の雑誌かなにかの教材で、点がばらばらに投げ出されていて、その点に番号が打ってある。その番号順に点を結んでいけば、ライオンやゾウの姿が浮かんでくる。これは数字を学習するための教材な‌のであるが、私は幼い頃の記憶もこれに似ていると思う。散らばった点は無数にあり、②星のように光っているものも、燃え尽きて消え入ろうとするものもある‌のだが、点と点を結んでいくと記憶がありありと甦ってくる。消えそうな点も、もう一度輝き出すのである。 そうやって現れてくるものは、結んでいく点の順番によって、どのようにでも変わっていく。 (中略) 昔はみんな子供だった‌のである。誰もが記憶の中に黄金を埋蔵させている。問題はそれを掘り起こすかどうかであって、掘ろうという意志を持ったとたん、地下鉱脈を掘りあてたかのように③黄金はあふれ出‌してくる。

(立松和平『いい人生』野草社による)
 (注1) いつしか:いつの間にか
(注2) 想いを馳せる:遠く離れている人や物事のことを思う
(注3) そこいら中:そこも、ここも、全部
(注4) 教材:教えるための材料や道具
(注5) 甦る:死にそうだったり、消えそうだったりしたものが、もう一度元気になる
(注6) 埋蔵させている:土の中に埋めてかくしてある
(注7) 鉱脈:役に立つ鉱物が埋まっているところ

62 ③黄金はあふれ出してくるの「黄金」とは何か。なぜあふれ出してくるのか。

1. 「黄金」とは美しい心のこと‌で、それは子供の中に隠れているからである。
2.「黄金」とは努力する力のこと‌で、それはみんなが持っているからである。
3.「黄金」とは美しい思い出で、それを思い出そうとしたからである。
4. 「黄金」とは子供のときの才能で、それを伸ばそうと努力したからである。

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(1) 誰でも子供の時というのは黄金時代なのである。その時には何も感じないような平凡な出来事でも、時をへてみると、いつしか黄金に変わっている。①ふだんは気がついていな‌くても、あの時にへと想いを馳せれば、そこいら中、黄金でないものはない。 子供の頃の雑誌かなにかの教材で、点がばらばらに投げ出されていて、その点に番号が打ってある。その番号順に点を結んでいけば、ライオンやゾウの姿が浮かんでくる。これは数字を学習するための教材な‌のであるが、私は幼い頃の記憶もこれに似ていると思う。散らばった点は無数にあり、②星のように光っているものも、燃え尽きて消え入ろうとするものもある‌のだが、点と点を結んでいくと記憶がありありと甦ってくる。消えそうな点も、もう一度輝き出すのである。 そうやって現れてくるものは、結んでいく点の順番によって、どのようにでも変わっていく。 (中略) 昔はみんな子供だった‌のである。誰もが記憶の中に黄金を埋蔵させている。問題はそれを掘り起こすかどうかであって、掘ろうという意志を持ったとたん、地下鉱脈を掘りあてたかのように③黄金はあふれ出‌してくる。

(立松和平『いい人生』野草社による)
 (注1) いつしか:いつの間にか
(注2) 想いを馳せる:遠く離れている人や物事のことを思う
(注3) そこいら中:そこも、ここも、全部
(注4) 教材:教えるための材料や道具
(注5) 甦る:死にそうだったり、消えそうだったりしたものが、もう一度元気になる
(注6) 埋蔵させている:土の中に埋めてかくしてある
(注7) 鉱脈:役に立つ鉱物が埋まっているところ

61 ②星のように光っているものも、燃え尽きて消え入ろうとするものもあるとは、ここではどのような内容を指すか。

1. りっぱなライオンやゾウもいるが、年をとって元気がないライオンやゾウもいる。
2.はっきり覚えている出来事もあるが、ほとんど忘れてしまった出来事もある
3.美しくはっきり見える点もあるが、はっきり見えない点もある。
4. 点と点をきれいに結んで書けた線もあるが、うまく書けなくて消えそうな線もある。

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問題 11 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。(1問2点)

(1) 誰でも子供の時というのは黄金時代なのである。その時には何も感じないような平凡な出来事でも、時をへてみると、いつしか黄金に変わっている。①ふだんは気がついていな‌くても、あの時にへと想いを馳せれば、そこいら中、黄金でないものはない。 子供の頃の雑誌かなにかの教材で、点がばらばらに投げ出されていて、その点に番号が打ってある。その番号順に点を結んでいけば、ライオンやゾウの姿が浮かんでくる。これは数字を学習するための教材な‌のであるが、私は幼い頃の記憶もこれに似ていると思う。散らばった点は無数にあり、②星のように光っているものも、燃え尽きて消え入ろうとするものもある‌のだが、点と点を結んでいくと記憶がありありと甦ってくる。消えそうな点も、もう一度輝き出すのである。 そうやって現れてくるものは、結んでいく点の順番によって、どのようにでも変わっていく。 (中略) 昔はみんな子供だった‌のである。誰もが記憶の中に黄金を埋蔵させている。問題はそれを掘り起こすかどうかであって、掘ろうという意志を持ったとたん、地下鉱脈を掘りあてたかのように③黄金はあふれ出‌してくる。

(立松和平『いい人生』野草社による)
 (注1) いつしか:いつの間にか
(注2) 想いを馳せる:遠く離れている人や物事のことを思う
(注3) そこいら中:そこも、ここも、全部
(注4) 教材:教えるための材料や道具
(注5) 甦る:死にそうだったり、消えそうだったりしたものが、もう一度元気になる
(注6) 埋蔵させている:土の中に埋めてかくしてある
(注7) 鉱脈:役に立つ鉱物が埋まっているところ

60 ①ふだんは気がついていな‌くてもとは、何に気がついていないのか。

1. 毎日の生活の中の平凡な出来事
2.子供のころの平凡な出来事
3.子供時代は黄金時代だということ
4. 現平凡な毎日が黄金のような価値を持つということ

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(5) 「日本全国どこも似たような町になってしまった」と言う人がいる。地方へ行っても、都会と同じような姿の駅、都会にもあるような名前のスーパーやコンビニ、ホテルばかりで、つまらないと言うのだ。しかし、こういうことを言う人は建物しか見ていないのかもしれない。実際は、そこに住む人々の生活の中に入り込んでみると、異なる点がたくさん見えてくる。その土地にずっと住んでいる人と一緒に食事でもしながら話してみるといい。「戦前、この村はこんな産業が盛んで、その影響がこんなふうに残っている」「この村の祭りには、伝統的にこんな役割がある」といったような話がいろいろ聞けるだろう。

59 筆者は、現代の日本について、どのような意見を述べているか。

1. 現代の日本にも、伝統的な産業や祭りが必要だ。
2.現代の日本にも、地方によって異なる文化がある。
3.現代の日本では、地方による文化の差が失われてしまった。
4. 現代の日本には、平均化された町と独自の文化を守る町が共存している。

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(3) かつて、科学者とは、だれも考えつかなかったものを発見したり発明したりする人のことでした。だれも持っていない道具を自分で作り、それを使って研究を進め、新しい真実を発見する人、つまり、めったにいない天才でした。ところが、科学の進歩にともない、一定の技術を持ったさらに多くの科学者が必要になりました。そこで、科学者を短期間で育てるための制度ができ、多くの科学者が生まれ、必要とされる職場に送られるようになりました。科学者は一般的な職業になったのです。

57 この文章の内容に合うものはどれか。

1. 科学者という職業は、天才がなるものである。
2.科学者を多く育てることが、科学の進歩につながる。
3.昔の科学者は天才だったが、今はそうとは限らない。
4. 科学者に対する評価は、徐々に下がってきている。

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(3) かつて、科学者とは、だれも考えつかなかったものを発見したり発明したりする人のことでした。だれも持っていない道具を自分で作り、それを使って研究を進め、新しい真実を発見する人、つまり、めったにいない天才でした。ところが、科学の進歩にともない、一定の技術を持ったさらに多くの科学者が必要になりました。そこで、科学者を短期間で育てるための制度ができ、多くの科学者が生まれ、必要とされる職場に送られるようになりました。科学者は一般的な職業になったのです。

57 この文章の内容に合うものはどれか。

1. 科学者という職業は、天才がなるものである。
2. 科学者を多く育てることが、科学の進歩につながる。
3.昔の科学者は天才だったが、今はそうとは限らない。
4. 科学者に対する評価は、徐々に下がってきている。

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問題 10 つぎの(1)から(4)の文章を読んで、質問に答えなさい。答えは、1・2・3・4から最もよいものを一つえらびなさい。

(1) 日本人の生活習慣は戦後大きく変わった。最も大きな変化の一つは食生活だろう。もともと日本人は、米を中心とするカロリーの少ない食事をしていた。しかし、肉をはじめとする脂肪の多い料理をよく食べるようになり、必要以上のカロリーを摂取するようになってしまった。さらに、現代人は体を使う労働が少なくなり、消費カロリーが減少した。このような生活によって余ったカロリーは、体内に脂肪として蓄えられ、健康にさまざまな害を及ぼすことがわかっている。

(注1) 脂肪:動物や植物に含まれている油 (注2) 摂取:体の中に栄養を取り入れること

55 この文章の内容に合うものはどれか。

1. 現代人はあまり働かなくなったうえに、食べすぎるようになった。
2. 日本人は、米を中心とする食事から、肉を中心とする食事に変えていった。
3. 食事で取るエネルギーより使うエネルギーのほうが多いと、体内の脂肪が増える。
4. カロリーのとりすぎや運動不足の生活は、健康に良くない。

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