【練習18】内容理解(中文)

【問題1】

 ある新聞記事によると、この4月から新入社員として働きだした若者のうち、かなりの人数が「そろそろ今の会社を辞めよう」と考えているという。その中の一人の主張は次のようなものだ。

 大学時代の専門を生かした仕事につくつもりで今の会社を選び、新しい技術の研究に関する仕事を希望していた。ところが、実際に与えられたのは、修理用の部品を管理する仕事だった。必要な部品の種類や量を確認し、パソコンで資料を作り、工場に連絡するといったことをしている。同じことを繰り返すだけでつまらない。もっと自分が生かせる他の会社に移りたい。

 ①が「やりたいのにやらせてもらえない」という仕事は、本当に彼が満足できる仕事なのだろうか。仕事がおもしろいかどうかは、実際にやってみなければわからない。実際にその仕事についたとしても、②「こんなはずじゃなかった」と思う可能性もある。

 会社という組織では、希望するかしないかにかかわらずさまざまな仕事が経験でき、多くの仕事と出会える。仕事にどう取り組むか次第で、働く前に想像した「やりたいこと」以上におもしろい仕事が見つけられるかもしれない。

 仕事とは、経験を重ねる中で「こういう仕事ではこういう工夫ができる」と自らが発見していくものだ。仕事のおもしろさは、積み重ねがあってこそわかるものだといえるだろう。

【問1】①彼とは、どのような人か。

1. 仕事を辞めたばかりで、新しい仕事を探している若者
2. 大学時代に、修理用の部品について研究していた若者
3. 仕事の経験は短いが、仕事を辞めるつもりでいる若者
4. パソコンで資料を作ることが苦手で、苦労している若者

【問2】②「こんなはずじゃなかった」とはどういう意味か。

1. やりたかった仕事はおもしろいと思っていたのに、おもしろくない。
2. やりたい仕事をやらせてもらえると思っていたのに、やらせてもらえない。
3. やっている仕事が嫌いだと思っていたのに、好きになった。
4. やりたい仕事はできないと思っていたのに、その仕事につけた。

【問3】 筆者がこの文章で最も言いたいことは何か。

1. 専門を生かした仕事につくには、大学時代に専門性を身につけたほうがいい。
2. 会社組織に入る前に、自分を生かせるのはどんな仕事かを知るべきだ。
3. やりたい仕事より、やりたくない仕事のほうがおもしろいに違いない。
4. 自分に合った仕事かどうかは、ある程度続けてやってみなければわからない。

 

 

 

【答え】

【問1】
3. 仕事の経験は短いが、仕事を辞めるつもりでいる若者

【問2】
1. やりたかった仕事はおもしろいと思っていたのに、おもしろくない。

【問3】
4. 自分に合った仕事かどうかは、ある程度続けてやってみなければわからない。

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