【練習16】意見文② – Bài văn nêu ý kiến②

 最近、大学だけではなく小中学校でも、成績が悪く授業についていけない生徒は上の学年に進ませずに、もう一度同じ学年で勉強させようという意見が出ている。これは本当に子どもにとってよいことなのだろうか。  まず、一つ目の問題は、クラスの中のつながりが非常に強い小中学校で、自分一人が進級できないと、大変なショックを受ける(注1)ということだ。その上、下の学年の生徒が自分より勉強ができるようになってきたら、やる気も自信もなくしてしまうかもしれない。  もう一つは、同じ内容をくり返し勉強しても、成績は必ずしも上がらないと思われることだ。成績が悪いのは、勉強をする習慣がない、勉強のやり方がわからない、基礎的なことがわかっていないなどが原因であることが多い。これを何とかしなければ、結果は変わらないだろう。  もちろん今の学年の内容がわからないままで上の学年に上がってしまったら、今より難しい内容についていくことはできない。だが、その生徒に対して、ボランティア(注2)が特別に指導をしたりすれば、この問題は改善すると考えられる。  たとえば、授業が終わったあとに、教師になりたい大学生や、退職した(注3)教師が学校に来て、その生徒の問題を知り、その子どもに合った指導をするのである。このようなことをしていけば、やる気をなくすこともなく、上の学年にいても勉強についていくことができるのではないだろうか。 (注1)ショックを受ける:ある原因でとても驚く (注2)ボランティア:お金のためではなく、社会に役立つことを進んでする人 (注3)退職する:仕事をやめる   【ふりがな】  最近、大学だいがくだけではなく小中学校しょうちゅうがっこうでも、成績せいせきが悪く授業じゅぎょうについていけない生徒せいとは上の学年がくねんに進すすませずに、もう一度同いちどおなじ学年で勉強べんきょうさせようという意見いけんが出ている。これは本当ほんとうに子こどもにとってよいことなのだろうか。  まず、一つ目の問題もんだいは、クラスの中のつながりが非常ひじょうに強い小中学校しょうちゅうがっこうで、自分一人が進級しんきゅうできないと、大変たいへんなショックを受うける(注1)ということだ。その上、下の学年がくねんの生徒せいとが自分じぶんより勉強べんきょうができるようになってきたら、やる気も自信じしんもなくしてしまうかもしれない。  もう一つは、同じ内容ないようをくり返し勉強べんきょうしても、成績せいせきは必ずしも上がらないと思われることだ。成績せいせきが悪いのは、勉強べんきょうをする習慣しゅうかんがない、勉強べんきょうのやり方がわからない、基礎的きそてきなことがわかっていないなどが原因げんいんであることが多い。これを何とかしなければ、結果けっかは変わらないだろう。  もちろん今の学年がくねんの内容ないようがわからないままで上の学年がくねんに上がってしまったら、今より難むかしい内容ないようについていくことはできない。だが、その生徒せいとに対して、ボランティア(注2)が特別とくべつに指導しどうをしたりすれば、この問題もんだいは改善かいぜんすると考えられる。  たとえば、授業じゅぎょうが終わったあとに、教師きょうしになりたい大学生や、退職たいしょくした(注3)教師きょうしが学校に来て、その生徒せいとの問題もんだいを知り、その子どもに合った指導しどうをするのである。このようなことをしていけば、やる気をなくすこともなく、上の学年がくねんにいても勉強べんきょうについていくことができるのではないだろうか。 (注1)ショックを受うける:ある原因でとても驚く (注2)ボランティア:お金のためではなく、社会に役立つことを進んでする人 (注3)退職たいしょくする:仕事しごとをやめる 【問1】一つ目の問題とあるが、このような問題が起こる理由は何か。 1. 元のクラスの生徒せいとといっしょに上の学年に行けないから 2.一人だけ授業じゅぎょうが終わってから残らなければならないから 3.自分がクラスの中で一番勉強をしなかったから 4.自分だけが元のクラスの生徒せいとと遊べないから 【問2】結果は変わらないだろうとあるが、どういう意味か。 1.勉強べんきょうができない生徒せいとが上の学年がくねんに上がるだろう。 2.勉強べんきょうができない生徒せいとが上の学年がくねんに上がらないだろう。 3.勉強べんきょうができない生徒せいとが勉強べんきょうがわかるようになるだろう。 4.勉強べんきょうができない生徒せいとが勉強べんきょうがわかるようにならないだろう。 【問3】この問題とは何か。 1.小学校や中学校で上の学年の勉強べんきょうの内容ないようが今より難しくなること 2.勉強べんきょうができない生徒せいとが上の学年に上がったときに授業じゅぎょうを理解できないこと 3.勉強べんきょうができない生徒せいとが授業じゅぎょうについていけないので上の学年がくねんに上がれないこと 4.勉強べんきょうができない生徒せいとにボランティアなどが特別な指導しどうをしないこと 【問4】上の学年の勉強内容についていくために、この文章を書いた人はどうするべきだと言っているか。 1.教師きょうしがボランティアといっしょに授業じゅぎょうのあとに特別な指導しどうをする。 2.ボランティアとクラスのほかの生徒せいとがわからないところを教える。 3.勉強べんきょうの苦手な生徒せいとに合った内容ないようをボランティアが指導しどうする。 4.授業じゅぎょう中にボランティアがわからないところについて教える。     【問1】 1. 元のクラスの生徒せいとといっしょに上の学年に行けないから 【問2】 4.勉強ができない生徒せいとが勉強がわかるようにならないだろう。 【問3】 2.勉強ができない生徒せいとが上の学年に上がったときに授業じゅぎょうを理解できないこと 【問4】 3.勉強の苦手な生徒せいとに合った内容ないようをボランティアが指導しどうする。

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【練習9】あとの内容を予測する① – Đoán nội dung tiếp sau①

読む前に 「確かに、欲しいものが買えたら幸せかもしれません。しかし…」という文のあとには、どのような内容が来ると思いますか。 【問題】  「よい買い物をした」と思うのはどんなときでしょうか。安くてよいものが買えたとき、と答える人が多いかもしれません。  確かに、よい品物を安く買えたとき、私たちはとてもうれしい気持ちになります。「安さ」「よさ」が買い物を満足させるとても大切な要素であることは間違いないでしょう。しかし、これ以外の理由で「よい買い物をした。」と思える商品があります。寄付(注1)つきの商品といって、その売り上げの一部がボランティア(注2)組織などへ寄付されるというものです。値段は安くはないですが、それを買うことで「困っている人の助けになる」ことができます。自分の好きなものが手に入り、同時に困っている人の助けになる。このときも「よい買い物をした」と思えるものです。 (注1)寄付:団体などにお金や品物をあげること (注2)ボランティア:お金のためではなく、社会に役立つことを進んでする人      【ふりがな】 「よい買い物をした」と思うのはどんなときでしょうか。安くてよいものが買えたとき、と答える人が多いかもしれません。  確たしかに、よい商品しょうひんを安く買えたとき、私たちはとてもうれしい気持きもちになります。「安さ」「よさ」が買い物を満足まんぞくさせるとても大切たいせつな要素ようそであることは間違まちがいないでしょう。しかし、これ以外いがいの理由りゆうで「よい買い物をした。」と思える商品しょうひんがあります。寄付きふ(注1)つきの商品しょうひんといって、その売り上げの一部がボランティア(注2)組織そしきなどへ寄付きふされるというものです。値段ねだんは安くはないですが、それを買うことで「困っている人の助たすけになる」ことができます。自分じぶんの好きなものが手に入り、同時どうじに困っている人の助たすけになる。このときも「よい買い物をした」と思えるものです。 (注1)寄付きふ:団体だんたいなどにお金や商品しょうひんをささげること (注2)ボランティア:お金のためではなく、社会に役立つことを進んでする人 【問】この文章で一番言いたいことは何か。 1.安くてよいものを買ったときだけ、よい買い物をしたと思える。 2.商品しょうひんがよかったときだけ、よい買い物をしたと思える。 3.安くなくてもだれかの役やくに立つと、よい買い物をしたと思える。 4.商品しょうひんが悪くてもだれかの役やくに立つと、よい買い物をしたと思える。 ここに気を付けよう あとにどのような内容が続くか予測しながら読むと、読みやすくなる。   【答え】 3.安くなくてもだれかの役やくに立つと、よい買い物をしたと思える。

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【練習7】長い文に慣れる – Làm quen với câu văn dài

読む前に 下の文で、「漢字」ということばを説明している部分はどこですか。 [     ] で示してください。 日本ではふだん使う漢字を1945字に決めた。 【問題】  漢字は5万字ほどもあると言われているが、これを全部使うのは大変だ。そこで、日本では 1981年にふだん使う漢字を1945字に決め、これを常用漢字と呼んでいた。そして、なるべくこの範囲で漢字を使うようにした。この常用漢字の数が2010年に1945字から2136字に増えた。どうしてだろうか。  それは、パソコンや携帯電話などの情報機器の発達により、手で書くのが難しかった漢字が簡単に表記(注1)できるようになり、漢字の使用が増えたためである。たとえば、気分が沈んだ状態である「ゆううつ」ということばをメールで使う場合、「憂鬱」と漢字で表記する人が増えている。この「憂鬱」は新しく常用漢字になった漢字である。  しかし、日本に外国人が増加して、漢字が苦手な人もいるため、常用漢字を減らすべきだという意見もある。どのような漢字表記がよいのか、いつどこでどんな表記を使うのがよいか、さまざまな点から考えていかなければならないだろう。 (注1)表記:文字などを使って、ことばを書き表すこと     【ふりがな】  漢字かんじは5万字ほどもあると言われているが、これを全部ぜんぶ使うのは大変たいへんだ。そこで、日本では 1981年にふだん使う漢字かんじを1945字に決きめ、これを常用じょうよう漢字と呼よんでいた。そして、なるべくこの範囲はんいで漢字かんじを使うようにした。この常用じょうよう漢字の数かずが2010年に1945字から2136字に増ふえた。どうしてだろうか。  それは、パソコンや携帯けいたい電話などの情報機器じょうほうききの発達はったつにより、手で書くのが難むかししかった漢字かんじが簡単かんたんに表記ひょうき(注1)できるようになり、漢字かんじの使用しようが増ふえたためである。たとえば、気分きぶんが沈しずんだ状態じょうたいである「ゆううつ」ということばをメールで使う場合ばあい、「憂鬱ゆううつ」と漢字かんじで表記ひょうきする人が増ふえている。この「憂鬱ゆううつ」は新あたらしく常用じょうよう漢字になった漢字かんじである。  しかし、日本に外国人が増加ぞうかして、漢字かんじが苦手にがてな人もいるため、常用じょうよう漢字を減へらすべきだという意見いけんもある。どのような漢字かんじ表記ひょうきがよいのか、いつどこでどんな表記ひょうきを使うのがよいか、さまざまな点から考えていかなければならないだろう。 (注1)表記ひょうき:文字などを使って、ことばを書き表すこと 【問】常用漢字の数が増えた理由は何か。 1.日本で生活したり、働いたりする外国人が増ふえているから。 2.漢字かんじで書いたほうがわかりやすいから。 3.メールを使う人が増ふえたから。 4.情報機器じょうほうききが発達はったつし、漢字かんじ の使用しようが増ふえたから。   ここに気を付けよう 長い文は区切くぎってみよう。読みやすくなる。 「〜が、〜ので、〜から、〜と、〜ば、〜たら、〜なら、〜ても、〜のに」などのあとも、文の区切りになる。 「、」のある場所も、切れ目のヒントになるが、いつもそこで区切くぎれるとは限らない。 【答え】 4.情報機器じょうほうききが発達はったつし、漢字かんじ の使用しようが増ふえたから。

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【練習6】だれか・何がを考える – Suy nghĩ xem ai? cái gì?

読む前に 「電車でお年寄りに席を譲ろうとしたが、断られた。」断られたのはだれですか。        A. お年寄り      B. 自分 【問題】  電車やバスに乗っていると、お年寄りや体の不自由な人に席を譲らない若者を見かけます。しか し、席を譲らない若者に聞いてみると、以前は譲ろうとしたことがあるが、断られてしまって、 その後はもう譲ろうという気持ちをなくしてしまったという人も多いのです。  若い人にとって、知らない人に声をかけるのは少し緊張します。人に席を譲るのは少し勇気がい ります。「どうぞ」と声をかけたときに、感謝のことばと笑顔が返ってくれば、次もまた譲ろうと いう気持ちになります。だから、もし席を譲られたら、「その必要はない」と思っても、素直に座 り、笑って「ありがとう」と答えてあげてほしいと思います。       【ふりがな】  電車やバスに乗のっていると、お年寄としよりや体の不自由ふじゆうな人に席せきを譲ゆずらない若者わかものを見かけます。しか し、席せきを譲ゆずらない若者わかものに聞いてみると、以前は譲ゆずろうとしたことがあるが、断ことわられてしまって、 その後はもう譲ゆずろうという気持きもちをなくしてしまったという人も多いのです。  若わかい人にとって、知しらない人に声こえをかけるのは少し緊張きんちょうします。人に席せきを譲ゆずるのは少し勇気ゆうきがい ります。「どうぞ」と声をかけたときに、感謝かんしゃのことばと笑顔えがおが返かえってくれば、次つぎもまた譲ゆずろうと いう気持きもちになります。だから、もし席せきを譲ゆずられたら、「その必要ひつようはない」と思っても、素直すなおに座 り、笑わらって「ありがとう」と答えてあげてほしいと思います。 【問】答えてあげてほしいと思っているのはだれか。 1.お年寄としよりや体の不自由ふじゆうな人 2.席せきを譲ゆずらない若者わかもの 3.若わかい人 4.この文を書いた人 ここに気を付けよう 文章の中で以下のような表現が使われていたら、「だれが・何が」、「だれに・何に」、「だれを・何を」を考えることが重要である。 受身(「れる・られる」) bị động 使役受身(「(さ)せられる」)Bị động sai khiến 授受表現(「てあげる」「てもらう」「てくれる」)Cách nói cho nhân 要求(「たい」「たがる」「てほしい」) Cách nói yêu cầu これを正しく理解しないと、文章を誤解してしまうことがある。 【答え】 4.この文を書いた人

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【練習5】どんな話かをつかむ – Nắm bắt nội dung bài viết

読む前に 「ペット・飼う・家族」という言葉から、どのような内容が考えられますか。  自由 に 考えてください。 【問題】  犬、猫、小鳥など、ペットにはさまざまな種類があるが、今では家族の一員として扱われること が多い。たとえば、以前、犬は家の外で飼われていたが、今では家の中で飼われることが多くなっ た。また、寒いときは服を着せたり、おもちゃを買ってやったり、病気になれば病院に連れて行っ たりと、子どものように大切にされるようになっている。 マンションでもペットが飼えるところが 人気だ。  これが人間の子どもなら、大きくなるにつれてだんだん親に反抗することもあり、親が思うよう に育たないこともある。しかし、ペットはいつまでも小さな子どものような純粋な心のままで、飼う人をしたって(注1)くる。それがかわいくてしかたがない存在になっているのではないだろうか。 (注1)したう:相手のことが好きで、離れずについてくる      【ふりがな】  犬いぬ、猫ねこ、小鳥ことりなど、ペットにはさまざまな種類しゅるいがあるが、今では家族かぞくの一員いちいんとして扱あつかわれること が多おおい。たとえば、以前いぜん、犬いぬは家いえの外で飼かわれていたが、今では家いえの中で飼かわれることが多おおくなっ た。また、寒さむいときは服ふくを着きせたり、おもちゃを買かってやったり、病気びょうきになれば病院びょういんに連つれて行ったりと、子こどものように大切たいせつにされるようになっている。 マンションでもペットが飼かえるところが 人気にんきだ。  これが人間にんげんの子こどもなら、大きくなるにつれてだんだん親おやに反抗はんこうすることもあり、親おやが思うよう に育そだたないこともある。しかし、ペットはいつまでも小さな子どものような純粋じゅんすいな心こころのままで、飼かう人をしたって(注1)くる。それがかわいくてしかたがない存在そんざいになっているのではないだろうか。 (注1)したう:相手のことが好きで、離はなれずについてくる 【問】この文章の内容と合っているものはどれか。 1.ペットが愛あいされるのは、小さな子どものような存在そんざいだからだ。 2.ペットは、家族かぞくの一員いちいんのように大切にしなければならない。 3.最近さいきん、ペットは人間にんげんの子こども以上に大切にされている。 4.ペットを子どものようにかわいがるのは、やめたほうがいい。   ここに気を付けよう 本文のキーワードに注目し、重要な文/部分(それがどうしたか、それはどんななか、それは何かなど)を考えながら読むと、話の内容が理解しやすくなる。   【答え】 1.ペットが愛あいされるのは、小さな子どものような存在そんざいだからだ。 

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【練習1】文体 – Thể văn

読む前に 「日本語なのです。」は、「だ体」「である体」では、どのように書きますか。      [問題]  私たちは、いろいろな場面に合わせて服を着替える。たとえばふだんはTシャツにジーンズの人も、パーティーのときはスーツやきれいな服を着るのではないだろうか。言葉も同じで、それぞれの場面などによって使いわける。  たとえば、日本語は、話すときと書くときで文体が違う。また、書き言葉の中には「です・ます体」「だ体」「である体」などの文体がある。初級では、話し言葉の日本語を中心に勉強してきた。中級では書き言葉を学ぶことも増えてくる。「だ体」「である体」という文体も知っておけば、文章が読みやすくなるだろう。   [ふりがな]  私たちは、いろいろな場面ばめんに合あわせて服を着替きがえる。たとえばふだんはTシャツにジーンズの人ひとも、パーティーのときはスーツやきれいな服ふくを着きるのではないだろうか。言葉ことばも同おなじで、それぞれの場面ばめんなどによって使つかいわける。たとえば、日本語にほんごは、話はなすときと書かくときで文体ぶんたいが違ちがう。また、書かき言葉ことばの中には「です・ます体たい」「だ体たい」「である体たい」などの文体ぶんたいがある。初級しょきゅうでは、話はなし言葉ことばの日本語を中心ちゅうしんに勉強べんきょうしてきた。中級ちゅうきゅうでは書かき言葉ことばを学まなぶことも増ふえてくる。「だ体たい」「である体たい」という文体ぶんたいも知しっておけば、文章ぶんしょうが読よみやすくなるだろう。 【問題】この文章の内容と合っているものはどれか。 1.日本語にはさまざまな文体があり、場面ばめんなどなどによって変えている。 2.中級ちゅうきゅうの日本語では、書き言葉より話し言葉を中心に勉強する。 3.日本語では、書き言葉と話し言葉の文体がよく似ている。 4.日本語の話し言葉には、「です・ます体」「だ体」「である体」の文体がある。 ここに気を付けよう 「日本語にはさまざまな文体があるが、意味は同じである。それぞれの文体を覚えよう。」 【答え】 1.日本語にはさまざまな文体があり、場面ばめんなどなどによって変えている。

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【練習13】筆者の気持ちを理解する – Tìm hiểu suy nghĩ của người viết

読む前に 筆者がいいパーティーだったと思っているのはどちらですか。            A そのパーティーはにぎやかだった。     B そのパーティーはうるさかった。      【問題】  うちのそばに小さいレストランができたので、さっそく行ってみた。外には小さく店の名前が書いてあるだけ。派手なかざりは一つもなく、落ち着いた雰囲気だ。入ってみると3つほどテーブルがあり、汚れ一つない真っ白なテーブルクロスがかけられていた。私は窓のそばの席に座り、メニューを開いた。どれもとてもおいしそうで、期待がふくらんだ。  その時、10人ほどの集団が入ってきて、レストランは満員になった。彼らはこの店によく来るらしく、メニューも見ないでどんどん注文をし始めた。私は自分の注文が後になってしまうと少し心配になりながら、一番人気があるというAセットを注文した。  私の方が先に店に入ったのに、やはり私の料理は彼らの料理の後に運ばれてきた。彼らに先に注文されたからだ。その上、料理を待っている間ずっと、彼らがおいしそうに料理を食べながら、大声で話をするのを聞かされた。料理が来たときにはもう疲れてしまい、味はどうでもよくなってしまった。      【ふりがな】  うちのそばに小さいレストランができたので、さっそく行ってみた。外には小さく店の名前が書いてあるだけ。派手はでなかざりは一つもなく、落おち着ついた雰囲気ふんいきだ。入ってみると3つほどテーブルがあり、汚よごれ一つない真まっ白しろなテーブルクロスがかけられていた。私は窓まどのそばの席に座り、メニューを開いた。どれもとてもおいしそうで、期待きたいがふくらんだ。  その時、10人ほどの集団しゅうだんが入ってきて、レストランは満員まんいんになった。彼らはこの店によく来るらしく、メニューも見ないでどんどん注文ちゅうもんをし始めた。私は自分じぶんの注文ちゅうもんが後になってしまうと少し心配しんぱいになりながら、一番いちばん人気があるというAセットを注文ちゅうもんした。  私の方が先に店に入ったのに、やはり私の料理りょうりは彼らの料理りょうりの後に運はこばれてきた。彼かれらに先に注文ちゅうもんされたからだ。その上、料理りょうりを待っている間ずっと、彼らがおいしそうに料理りょうりを食べながら、大声おおごえで話をするのを聞かされた。料理りょうりが来たときにはもう疲つかれてしまい、味はどうでもよくなってしまった。 【問】ここの文章を書いた人の気持ちを説明しているのはどれか。 1.レストランはきれいだし、料理りょうりがおいしかったので満まんぞく足している。 2.集団しゅうだんのせいでなかなか料理りょうりを食べられなかったので、楽しめなかった。 3.レストランはかざりがなくてよくなかったが、集団しゅうだんの話は楽しかった。 4.集団しゅうだんと話をしながら料理りょうりを食べたので、料理りょうりの味はどうでもよかった。 ここに気を付けよう 筆者の気持ちが表れる言葉に注意しよう。 【答え】 2.集団しゅうだんのせいでなかなか料理を食べられなかったので、楽しめなかった。

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【練習12】文章の構造を理解する – Hiểu cấu trúc đoạn văn

読む前に 第1段落が「冷房は素晴らしい技術だ」という内容で始まる文章があります。その次の段落だんらくが  「しかし」で始まっていたら、その文章全体の内容はどんなものだと考えられますか。    A 冷房のよい点だけを述べる。        B 冷房のよくない点も述べる。 【問題】  冷房という技術は本当に素晴らしく、私たちは暑い夏に冷房のおかげでいろいろ助けられている。例えば、勉強でも仕事でも、暑い中、汗をかきながらやるよりも、涼しいところでやったほうがずっと快適だ。  しかし、よいことばかりではない。実は、人の体温を調節する神経は5℃以上の急な変化を繰り返すことに弱いそうだ。暑の室外と室内の温度差は10℃以上になることもよくあり、そこを出たり入ったりしているうちに、この体温を調節する神経がうまく働かなくなることがあるのだ。その結果、疲れやすい、頭が痛いなど、さまざまな症状があらわれる。  そうなると、さらに悪いことが起きる。どこへ行っても冷房があるために、どんどん具合が悪くなったり、夏が終わるまで治らないということもあるのだ。それでは仕事や勉強どころか、遊びも楽しめないだろう。  このように、冷房は暑い夏を快適に過ごすための優れた技術ではあるが、思わぬ体調不良の原因にもなりうる。冷房の技術はありがたいものだが、大事なことは、その技術を上手に使うということだろう。      【ふりがな】 冷房れいぼうという技術ぎじゅつは本当ほんとうに素晴すばらしく、私たちは暑あつい夏に冷房れいぼうのおかげでいろいろ助たすけられている。例えば、勉強べんきょうでも仕事でも、暑あつい中、汗あせをおきながらやるよりも、涼すずしいところでやったほうがずっと快適かいてきだ。  しかし、よいことばかりではない。実じつは、人の体温たいおんを調節ちょうせつする神経しんけいは5℃以上いじょうの急な変化へんかを繰くり返かえすことに弱よわいそうだ。暑あつの室外しつがいと室内しつないの温度差おんどざは10℃以上いじょうになることもよくあり、そこを出たり入ったりしているうちに、この体温たいおんを調節ちょうせつする神経しんけいがうまく働かなくなることがあるのだ。その結果けっか、疲つかれやすい、頭あたまが痛いなど、さまざまな症状しょうじょうがあらわれる。  そうなると、さらに悪いことが起きる。どこへ行っても冷房れいぼうがあるために、どんどん具合ぐあいが悪くなったり、夏が終わるまで治なおらないということもあるのだ。それでは仕事しごとや勉強べんきょうどころか、遊あそびも楽たのしめないだろう。  このように、冷房れいぼうは暑あつい夏なつを快適かいてきに過すごすための優すぐれた技術ぎじゅつではあるが、思わぬ体調不たいちょうふ良りょうの原因げんいんにもなりうる。冷房れいぼうの技術ぎじゅつはありがたいものだが、大事だいじなことは、その技術ぎじゅつを上手じょうずに使うということだろう。 【問】この文章で一番言いたいことは何か。 1.冷房れいぼうは素晴すばらしい技術ぎじゅつなのでどんどん使用するべきだ。 2.室外しつがいと室内しつないの温度差おんどざが10℃以上あると、快適かいてきでほっとする。 3.冷房れいぼうで体をこわしてしまうこともあるので、うまく使う必要がある。 4.冷房れいぼうを使うと体温を調節ちょうせつすることができなくなるので、使わないほうがいい。 ここに気を付けよう それぞれの段落だんらくには役割やくわりがある。 段落だんらくの役割やくわりを理解すると、段落同士だんらくどうしの関係がわかり、その文章ぶんしょうの構造こうぞうが理解できる。それぞれの段落だんらくで一番言いたいことを見つけ、段落だんらくの役割やくわりを考えよう。 【答え】 3.冷房れいぼうで体をこわしてしまうこともあるので、うまく使う必要がある。

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【練習9】出張表現①

 【問題1】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。  日本では、人気の美術展びじゅつてんに行くと一番混んでいるのが、入り口の作家の略歴りゃくれきとか解説ボードの前です。入場者はまずここで作家の立派りっぱな略歴や作品のすばらしさという能書のうがき(注1)のシャワーをあびて、その通りありがたく鑑賞かんしょうするのです。そんな人が次に立ち止まるのは教科書に出ている名画めいがとかパンフレットに掲載けいさいされた作品の前で、見終わった後には話題の「〇〇展」を見てきましたという事実が残るだけです。これでは本当の鑑賞ではなく、単に決められた通りの観光コースを見学してきただけの旅行者と同じです。  評価ひょうかの定さだまった作家、人気の作品というのは当然専門家が選んだものであり、その意味で価値かちのあるものには違いないのですが、それでは単なる追体験ついたいけんに過ぎません。自ら主体的しゅたいてきに鑑賞したいならば、まず入り口の略歴とか作品の解説を見る前に作品そのものを観てまわり、自分が好きな作品があったら解説を読み、最後に略歴などをみて理解を深めるという見方をしてみてはどうでしょうか。 (注1)能書き:薬などの効果を示したもの。ここでは、優れた点を並べた言葉 【問1】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。 1. 美術展にある、作家の紹介や解説は役に立つもので、旅行の観光コースでただ見ていただけの絵が、より深く理解できる。 2. 美術展を主体的に見るために、まず作品を観てから、好きな作品の解説を読み、略歴を読むことをすすめる。 3. 美術展では、自分の感受性で気に入った作品を観るべきであり、作家の紹介や解説などは見る必要はない。 4. 美術展では、入り口の解説の前は混んでいるため、先に作品を観て、次に解説を読み、略歴で理解を深めるほうが効率的である。 【問題2】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。  文章には音楽と同じようにリズムがあります。音楽があるテンポで演奏えんそうされなければ音楽として聞こえないように、読書もしかるべきスピードで読まないと知識として脳に入ってこないのです。僕ぼくは「速読そくどく(注1)法ほう」という読書方法をあまり評価ひょうかしていません。  速読とはたとえるなら、「ベートーベンの第五シンフォニーを五分で演奏してしまおう」ということに相当します。しかし、そんなことをすればどんなに素晴すばらしい楽曲がっきょくでも音楽として成立しません。  文学もそれと同じこと。夏目漱石なつめそうせき(注2)の『坊ぼっちゃん』を十分程度でパッパッと読んでしまったら、脳の中で行われる情報処理じょうほうしょりとしては、浅いものにならざるを得えません。 (注1)速読そくどく:速いスピードで本を読むこと (注1)夏目漱石なつめそうせき:明治時代の小説家 【問2】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。 1. 読書と同様に、音楽は演奏えんそうが速いスピードで行われると、成立しない。 2. 速読では音楽と同様にリズムが重要で、スピードが遅すぎると頭に入らない。 3. 速読は、それにふさわしい音楽とともに行うのが、最も効果的である。 4. 速読は、音楽の演奏を普通より短時間で終わらせることと同じで、いいと思わない。         【答え】 【問1】 2. 美術展を主体的に見るために、まず作品を観てから、好きな作品の解説を読み、略歴を読むことをすすめる。 【問2】 4. 速読は、音楽の演奏を普通より短時間で終わらせることと同じで、いいと思わない。

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【練習8】疑問提示文②

【問題1】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。  日本で生活している留学生の多くが、「日本人は家族の関係が薄い」という感想を抱くようだ。 一人暮ひとりぐらしをしている大学生があまり家族と連絡をとらないことや、老人ホームなどの施設しせつで暮らすお年寄りが多いことなどから、そう感じるらしい。「経済が発展した結果、昔は強かった家族の人間関係が、だんだん薄く、冷たくなったのだ」という意見もよく聞く。本当にそうなのだろうか。  ある全国調査によると、「あなたにとって何がいちばん大切ですか」という質問に対して「家族」と答えた人の割合は、1978年が23%、1988年が33%、1998年が40%、2008年が46%だった。家族がいちばん大切だと言う考えの人が30年で倍になったことがわかる。  一方、「職場の同僚どうりょうとのつきあい」「隣となり近所の人とのつきあい」「親しんせき」について、「相談したり助けあったりできる関係」にあることが望のぞましいかどうかを聞いたところ、すべての項目こうもくにおいて、「望ましい」と答える人の割合は減少傾向にあった。 【問1】この文章の内容として最も適切なものはどれか。 1. 職場や地域、親せきとのつきあいは薄れているが、家族関係を重視する人の割合が高まっている。 2. 経済発展をしても、家族関係や、職場や地域、親せきとの関係の強さはあまり変わっていない。 3. 年とともに、職場や地域、親せきとの関係は強まりつつあるが、家族を大切に思う人の割合は増えていない。 4. 家族関係だけでなく、職場や地域、親せき関係を重視する人の割合もすべて低下してきている。 【問題2】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。  目の前の相手が悲しんでいるとき、その自分の感情を思い出していただきたい。同情どうじょうとか、共感きょうかんとか、力になってやりたいといった気持ちが起こるだろう。また、人に親切にしたときや贈り物をしたときなど、相手がうれしそうな表情やしぐさをして、喜んでいるとわかれば、自分もうれしくなるだろう。このようにして相手の感情がわかり、それに対して共感する気持ちが生まれれば、それは相手に対する好感情につながる。  だが、喜んでいるのか悲しんでいるのか、さっぱりわからない人の場合はどうだろうか。その人にどう接せっしていいかわからず、共感する気持ちもわからない。なんとなく敬遠けいえん(注1)したくなるのではないだろうか。(中略)  とくに若い世代は、感情を表にあらわさない人に対して、「わからない人」という評価ひょうかを下し敬遠しがちだ。そのため、人と話すときに自分の感情をうまくあらわせない少年少女は、クラスメートたちから仲間なかまはずれにされやすく、ときにはいじめられっ子になったりもする。感情をうまく表にあらわせない人は、対人関係が悪くなりやすいのである。 (注1)敬遠けいえん:嫌いやがって避さけること 【問2】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。 1. 相手の感情がわからない人は、仲間はずれにされたりいじめられたりする。 2. 自分の感情を相手に対して上手に出していけば、良い人間関係を作りやすい。 3. 目の前にいる人が自分の気持ちに共感してくれないと、その人との関係が悪くなる。 4. 感情を表に出さない人より、表に出す人のほうが人間関係で問題が起きやすい。         【答え】 【問1】 1. 職場や地域、親せきとのつきあいは薄れているが、家族関係を重視する人の割合が高まっている。 【問2】 2. 自分の感情を相手に対して上手に出していけば、良い人間関係を作りやすい。

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