【問題1】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。
雨が降れば傘をさす。傘がなければ風呂敷でもかぶる。それもなければぬれろしか仕方がない。
雨の日に傘がないのは、天気のときに油断して、その用意をしなかったからだ。雨にぬれて、はじめて傘の必要を知る。そして次の雨にはぬれないように考える。雨があがれば、何をおいても傘の用意をしようと決意する。これもやはり、人生の一つの教えである。
わかりきったことながら、世の中にはそして人生には、晴れの日もあれば雨の日もある。好調の時もあれば、不調の時もある。にもかかわらず、晴れの日が少しつづくと、つい雨の日を忘れがちになる。好調の波がつづくと、ついゆきすぎる。油断する。これも、人間の一つの姿であろうか。
【問1】この文章の内容として最も適切なものはどれか。
1. 雨の日に傘を持っていないのは、つい油断してしまうからである。 |
2. 人生がうまく行っている時は、悪い時に備える心を忘れがちだ。 |
3. 人は、雨があがると、いつもつい傘をどこかに忘れて来てしまう。 |
4. 人生が好調な時は晴れの日が続くので、傘を準備しておく必要はない。 |
【問題2】問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。
足が速い人は、生まれつき速い。遅い人は、生まれながらにして遅い。特に短距離走はポテンシャルの勝負―。
そう思っている方が多いでしょうし、私もつい数年前まではそう思っていました。そして、ある面ではやはりその通りなのです。生まれ持った骨格や腱、筋肉などの質によって、足の速さはかなりの部分まで決まってしまいます。
車と同じで、エンジンの性能を超えた走りはできません。
ただし、多くの人は、性能を限界まで引き出していないのです。また、エンジンの性能がアップしなくても、タイヤを履き替えたり、運転テクニックを上達させたりと、スピードをアップさせる方法はほかにいくらでもあるのです。
【問2】この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
1. 車の速さは、エンジンの性能によって決まる。 |
2. 足が速いか遅いかは、生まれながらにして決まっている。 |
3. 車のスピードをアップさせる方法は、いろいろある。 |
4. 足が遅いと思っている人も、工夫すればもっと速くなれる。 |
【答え】
【問1】
2. 人生がうまく行っている時は、悪い時に備える心を忘れがちだ。
【問2】
4. 足が遅いと思っている人も、工夫すればもっと速くなれる。